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「原爆投下」 のテレビ露出情報

今から61年前、広島と長崎への原爆投下を明確に国際法違反だと判断した判決が、東京地方裁判所で言い渡された。裁判に関わったのは、広島出身で親戚を原爆で失った松井康浩弁護士。核兵器廃絶の道のりが厳しさを増す今、かつて司法の場で、その目標に取り組んだ松井弁護士の思いに迫る。ことし6月、広島市で開かれた討論会。世界各国から法律の専門家が集まり、原爆の違法性について議論を交わした。参加した大久保賢一弁護士は、61年前に判決が言い渡された原爆裁判に触れて意見を述べた。日本反核法律家協会の会長を務める大久保弁護士のもとには、この裁判の資料が多く残されている。原爆投下の10年後、1955年に広島と長崎の被爆者5人が訴えを起こした裁判。原爆投下は国際法違反だったとして、日本政府に対し賠償の支払いを求めた。被爆者側の代理人として裁判に関わった広島出身の松井康浩弁護士は、中国に出兵していて原爆の被害には遭わなかったが、親戚が原爆で犠牲になった。裁判で国が提出した書面を紹介。「原子爆弾の使用は日本の屈服を早め、戦争継続による人命殺傷を防止する結果を招いた」などと主張。訴えを退けるよう求めた。これに対し松井弁護士たちは、原告の被爆者の体験をまとめた書面を提出したうえで「地球を蒸発させ、人類を滅亡に陥れるという形容詞は誇張ではない」と原爆の残虐性を強調し、反論した。
原爆投下の10年後、1955年に広島と長崎の被爆者5人が訴えを起こした原爆裁判。8年の審理を経て言い渡された判決。東京地裁は政府への賠償の支払いは退けた一方、原爆の投下は非軍事目標にも無差別に被害を与える攻撃で、残虐な爆弾を投下した行為は不必要な苦痛を与えてはならないという基本原則に違反していると判断。「国際法違反だった」と結論づけた。判決は、その後成立する被爆者に手当を支給する法案などに道を開いたともいわれている。松井弁護士が判決当日に受け止めを綴った手紙の控えが残っていた。「過ちは二度と繰り返しませんという平和に対する熱望が法律的に確認され、核兵器の違法性が明瞭になった」。この裁判を取材した経験がある元新聞記者で、その後、広島市長も務めた平岡敬さんは、松井弁護士にも取材をしていた。原爆投下から50年が経った1995年。国際司法裁判所で、核兵器の使用の違法性について審理が行われた。平岡さんは広島市長として審理に参加。原爆裁判の判決を意識しながら、意見を述べた。今、国際情勢は緊迫化し、核兵器廃絶の道のりは厳しさを増している。それでも平岡さんは、半世紀以上前の原爆裁判から学ぶべきことがあると考えている。「理性を失った指導者が出てくると(核兵器を)使う可能性がある。それを何とかして防いでいかなければいけないのが今の状況ではないかと思う」などと述べた。司法の場で核兵器廃絶を目指した松井弁護士。その信念を「核兵器は人間とともに在ることができない。存在すること自体が危険であり、廃棄するしかないのである。」と残していた。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年9月11日放送 12:22 - 12:30 NHK総合
みみより!解説(みみより!解説)
連続テレビ小説「虎に翼」の背景を解説するシリーズ。今回は「原爆裁判」について。解説委員・清永聡の解説。担当裁判官3人の中の1人が三淵嘉子さん。原爆裁判は1955年に広島と長崎の被爆者5人が国を相手に起こした裁判。原爆投下が国際法に違反するかどうかが真っ正面から争われた。ドラマは日本反核法律家協会が保管している当時の弁護士の記録を参考にした。弁護団は岡本尚一弁[…続きを読む]

2024年9月9日放送 19:30 - 19:57 NHK総合
クローズアップ現代(オープニング)
今週、広島で初めて公開される資料。金屏風に残っていたのは79年前に降った“黒い雨”の痕。原爆投下後街を焼き尽くした火災。大量の放射性物質と黒いすすを巻き上げ雨を降らせた。その雨はどこまで広がったのか。長年明らかになってこなかった難問に最新科学が迫り始めている。黒い雨に遭ったと訴えても被爆者と認められずに来た住民たち。新たな調査は救済を巡る議論にどう影響するの[…続きを読む]

2024年8月22日放送 5:00 - 6:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(特集)
長崎への原爆投下後に負傷した被爆者を治療するために搬送した救援列車。長崎・大村市で救援列車を語り継ぐ地域の人たちが当時の様子を伝える短編アニメを制作。松原の救護列車を伝える村川一恵。福地勝美との出会いが活動のきっかけは行方不明になった少女の話。東京・武蔵野美術大学の学生に呼びかけ、子供にも親しみやすい短編アニメを一緒に製作。川村は「自分のこととして受け止めて[…続きを読む]

2024年8月11日放送 15:00 - 16:30 TBS
つなぐ、つながるSP科学が変えた戦争 1945→2024
物理学者・アインシュタインは原子に莫大なエネルギーが秘められていることを理論化した。40年後、他の科学者達がそのエネルギーを利用した大量破壊兵器を開発。それが1945年8月6日、広島に投下された原子爆弾だった。この日のうちに5万人以上が死亡。その時の状況を目にした90歳の八木義彦さんは当時11歳。爆心地から約1.5kmの国民学校で被爆した。爆心地から2km以[…続きを読む]

2024年8月9日放送 15:50 - 17:00 日本テレビ
news every.(ニュース)
長崎はきょう79回目の原爆の日を迎えた。長崎で平和祈念式典が行われた。過去最多となる101の国や地域の代表らを前に、鈴木長崎市長は核兵器の廃絶を訴えた。しかし今年はG7の日本を除く6か国とEUの駐日大使らが欠席。イスラエルを招待しなかった長崎市の対応を「イスラエルをロシアやベラルーシなどの国と同列に扱うことになり残念で誤解を招く」として代理が出席した。今日の[…続きを読む]

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