年金制度改革法案をめぐり与党と立憲民主党はきょう、今週中の衆議院可決を目指し詰めの修正協議を行う。自民党は立憲が求める基礎年金の底上げ策を受け入れる方針で、午後の3党の修正協議であさっての合意と30日の可決に向け詰めの作業を行う。立憲民主党・野田代表は「大筋合意ができているので、その詰めの話なのではないかということで、月内に衆議院を通過させるというスケジュールでしっかりと進めていければなと」と述べた。ただ、立憲と同じく政府案を批判していた国民民主党はここに来て、財源の議論が不十分だとして3党の動きを批判している。国民民主党・玉木代表は「基礎年金が増えると2分の1は国庫負担、つまり税金を入れてるから、その隠れ増税を野党第一党と与党第一党が協力して十分な審議なく通してしまうことは将来に禍根が残ると思う」と述べた。修正協議が与党と立憲による参院選後の大連立への布石との見方も出る中、各党の駆け引きも激しくなっている。