先週は3日のアメリカ市場で半導体大手・エヌビディア株が9.5%の大幅下落。半導体関連株に警戒感が広がり、4日の日経平均株価は1638円安と今年3番目の下げ幅を記録。為替の円高進行や軟調なアメリカの経済指標も嫌気され、6日の東京市場は4日続落となった。値下がり率の大きかった銘柄、9位の古河電気工業はAI向けデータセンターに向けたヒートシンクなど機能製品の需要の伸びが鈍化するとの警戒感から売りが出た。1位のディスコについて松井証券・窪田朋一郎さんは「アメリカの祝日であるレーバーデー明けは夏休みを終えたファンドマネージャーがポートフォリオを見直す時期として注目されるが、レーバーデー明けにエヌビディアが急落したことから半導体関連株全般に警戒感が広がり、ディスコも大幅安となった」などと述べた。先週の上昇銘柄。9位にはイオンがランクイン。窪田朋一郎さんは「7月の毎月勤労統計で1人あたりの現金給与総額が3.6%増となるなど賃金上昇が続いていることからこの先、国内の名目消費が堅調に伸びるとの見通しが強まりイオンにも買いが集まっていた」などと述べた。上昇率2位は花王。トイレタリー製品は景気後退でも需要が落ちづらい他、円高で原材料コストが低減するとの見方から見直し買いが入っていた。今週の日経平均について窪田朋一郎さんは「今週の日経平均株価は引き続き軟調な値動きを予想している。米国や中国の景気後退懸念がくすぶっていることに加え米国で長期金利の低下が続いていることから円高が済みやすく輸出関連株を中心に上値が重い展開を予想。また10日に予定されている米国大統領選挙候補者討論会で、両候補の支持率に動きが出てくるようであれば、ハリス氏、トランプ氏のどちらかの政策に関連する目柄に動きが出てきそう」とコメント。
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