中国人民解放軍による軍事演習2日目の映像、陸海空から発射されたミサイルは台湾に着弾するCG動画も公開された。台湾への攻撃を可視化することで圧力を強めていると思われる。20日の就任式で頼清徳総統は、台湾には独自の主権があるとした。中国側は頼新総統を台湾独立派として警戒し、脅しとも取れる圧力を強めている。頼新総統は中国との関係について、現状維持を強調。軍事演習が中国側の答えとなった。中国側は頼新総統が台湾には主権があるとしたことを強く批判。笹川平和財団・上席フェロー・小原凡司氏は「頼総統が台湾は独立しているかのような表現を使った。それに対する懲罰ということなので、目的は台湾に対する圧力だと思う」とコメント。頼総統は就任早々、その足元が揺らいでいる。きのうの台湾議会の議場では、与党と野党の女性議員がもみ合っていた。与党議員の右フックが、野党議員の顔面に入った。台湾議会では頼総統率いる与党・民進党が少数派で、野党が最大会派のねじれ状態となっている。その中、野党側から出された議会の力を強める法案に与党側が反対し、大乱闘が起きている。きのう与党議員に殴られた野党議員は、与党「民進党」党首、頼総統に謝罪を要求。しかし映像を確認したところ、野党議員が先に手を出していたようにも見える。頼新総統は中国からの圧力が強まる中、台湾議会の混乱など、就任早々難しいかじ取りを求められている。中国中央テレビ、中国人解放軍東部戦区のSNS、台北、北京、台湾・立法院の映像。頼清徳総統、中国外務省のコメント。