東京・足立区のこども食堂では地域のボランティアと協力し週に1度子どもたちに家庭の味を振る舞っている。以前は経済的に困窮した世帯への支援というイメージもあったこども食堂だが利用する目的が変化している。忙しい保護者の負担を減らす存在として活用されている。こども食堂は2012年に始まり年々増加、去年には1万箇所を超えて全国の公立中学校の数を上回っている。こども食堂は企業にも広がりを見せており、三井住友銀行では出張所を一部改装し先月からこども食堂をオープンしている。元々食堂だった場所を活用し、地域のボランティア団体や学生たちがカレーなどを振る舞っている。支援は食だけでなく、窓口だった場所は図書スペースや遊び場に改装された。本を借りると履歴は通帳のような冊子に記録される。またホームページで予約すればお金の授業など銀行ならではの体験もできる。吉野家ではホームページから登録すれば全国の店舗で使える750円分のクーポンを提供している。中学生までなら誰でも登録可能で、親しみのある味になれればという企業側の思いもあるという。足立区役所の食堂ソラノシタでは大人がリボンを300円で購入することで子どもたちが無料で食事ができるフードリボンプロジェクトを実施しており、この活動は35の都道府県に広がっている。今後全国の小学校がある地域に1店舗ずつ作るのが目標だという。