景気指標が強弱まちまちの中、カナダ中銀の政策金利の引き下げもありアメリカの長期金利は2か月ぶりの水準まで低下。ナスダックは最高値を更新するなどアメリカ株が揃って続伸した。これを好感して今朝の日経平均351円高で始まり、その後一時上げ幅が520円を超えた。ドル円も上昇し、値嵩ハイテク株や自動車など景気敏感株を中心に買い戻されている。その他指数は、日経平均先物38870円、TOPIXは3日ぶりの反発。日経CNBC・平野憲一氏は午前のマーケットについて「ダウは96ドル高だったが、ナスダックは330ポイント高と史上最高値を更新は前回の18.8万人を下回り、15.2万人。ISMサービス業景況感指数は53.8となっている。10年債利回りは4.2%台に低下。NVIDIAは5%高で初の時価総額3兆円に。欧州株もドイツ、フランスなど大きく上げている。本日のECB定例理事会、そしてラガルド総裁の会見が注目される。きのうの日経平均はドル円が154円台から155円台まで戻して10年債利回りが1%下回ったが、347円安と売られた。4月の毎月勤労統計調査速報値で実質賃金が過去最長25か月連続でマイナスになっていることが話題だが、名目賃金は所定内給与の伸び率は29年6か月ぶりの高さとなっている。この名目賃金の伸びはますます高まるとみられる。物価は下がることがあっても名目賃金は下がらない。きょうの日経平均は上値追いとなっている。引け値が25日、75日移動平均を抜けるのかが注目されている。本日推定の25日移動平均は3万8600円で大丈夫そうだが、75日移動平均は3万9000円であるため微妙なところ。本日より前発表の対内証券売買契約財務省ベース外国人は2820億円の買い越しで6週連続の買い越しとなっている、5月でも決着がつかなかった移動平均をめぐる攻防戦は6月に入っても続いているが、きょうの上げで決着の方向へ動くのか注目」など伝えた。日経平均株価は現在ここまでの安値圏となってきている。東証プライムの値下がり銘柄数93、値上がり銘柄数666より多くなっている。現在のアメリカ株先物は上昇している。