海上自衛隊・呉基地で行われていたのは潜水艦の乗員を目指す幹部自衛官の着任式。国防の最前線で活動する潜水艦。今年は過去最多の4人の女声幹部が入隊した。狭いスペースで約70人の乗員が長いときは数カ月警戒監視などの任務に従事する潜水艦。もともとは人手不足や女性活躍推進の必要性から6年前に女性隊員が初めて配属された。閉鎖された空間で任務に当たる潜水艦。限られたメンバーで作戦を立てるからこそ女性を含めた多様な人材がいることがチームをより強くすると分かり、女性の人数を増やすようになったという。一方、女性を増やす上で求められる環境整備。寝室に女性区画を作ることなどに「非効率的」との声が上がっていることについて、中野群司令は「(6人用の女性区画に)フルで5、6人乗せればまったく非効率にはならない。女性の能力を生かすことのほうがメリットになる」と話す。防衛省・自衛隊が女性の登用を増やす背景には国際的な機運の高まりがある。それが「WPS」=「女性・平和・安全保証」で、1990年代のアフリカなどの内戦を受けて生まれた。紛争などで弱い立場に置かれる女性が安全保障のあらゆる場面に主体的に参加することで、国際社会の平和につながるという考え方。一方で、女性隊員のさらなる活躍のためには、仕事と育児の両立など生活や勤務環境の整備が課題。多様な人材を生かすことでより強い部隊に。
住所: 広島県呉市幸町8-1
