バス路線減少マップによると2011年度から10年余りの間におよそ4万キロが廃線になったり他の移動手段に置き換えられたりした。人口が集中する首都圏にも及んでいる。代わりとなるタクシーは法律で公共交通に位置づけられているがそのドライバーの数もこの10年で約4割減って利用するのが難しくなっている。千葉市に暮らす南雲治子さんは去年10月にバス路線が1日32本から2本に減少し買い物にも影響している。持ち歩ける量に限りがあるので重い商品などは購入を諦めている。片道2kmで30分かかる。タクシー乗り場もあるが車をつかまえにくくなった。この地域のタクシードライバーの数は4年で2割減少し客を待たせる時間も長くなっているという。南雲さんは買い物の頻度を週3回から1回に減らした。同じ地区に暮らす定松登志江さんは以前はバスやタクシーで出掛けていたが今はタクシーの予約が難しくなり必要最低限しか外出しなくなった。