活発な梅雨前線の影響で山形県では非常に激しい雨が降り続き気象庁は先ほど午後1時過ぎ、山形県に大雨の特別警報を発表した。酒田市と遊佐町に大雨の特別警報。5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる情報で最大級の警戒が必要。山形県では浸水や土砂崩れによる重大な災害がすでに発生している可能性が極めて高く、最大級に警戒し少しでも命が助かる可能性が高い行動を。気象庁によると北日本に延びる前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で東北の日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定になり山形県や秋田県では記録的な大雨になっている。山形県では数十年に1度のこれまで経験したことのないような大雨となっている。気象庁のレーダーによる解析で午前9時までの1時間に酒田市の南部付近でおよそ100ミリ、午前9時10分までの1時間には遊佐町付近でおよそ110ミリ、酒田市北部付近でおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったと見られる。気象庁は災害が発生する危険が迫っているとして記録的短時間大雨情報を相次いで発表した。その後も雨が降り続いていて正午までの1時間に山形県が遊佐町に設置した雨量計で65ミリの非常に激しい雨を観測した。また秋田県でも大雨となっていて正午までの24時間の雨量が由利本荘市東由利で226ミリ、湯沢市で193.5ミリに達して平年の7月1か月分を上回ったほか、山形県でも酒田市で186ミリといずれも統計を取り始めてから最も多くなった。この大雨で秋田県の由利本荘市を流れる子吉川水系の石沢川ではきょう未明に堤防が決壊し氾濫したとして国土交通省が氾濫発生情報を出した。このほかにも秋田県と山形県では氾濫危険水位を超えている川があるほか、秋田県と山形県、宮城県では土砂災害の危険性が非常に高まり土砂災害警戒情報が発表されている地域がある。