きのう投票が行われた韓国の大統領選挙で、最大野党「共に民主党」の李在明前代表が当選確実となり、勝利宣言を行った。李在明は「軍事クーデターが二度とないようにする」などと述べた。尹前大統領による非常戒厳をきっかけに混迷が深まった韓国社会を立ち直らせると約束した。さらに、経済を活性化させ国民生活を回復させることや、北朝鮮との間で対話の道を探ると強調した。一方、李と競っていた与党「国民の力」の金文洙は「国民の選択を謙虚に受け入れる」と敗北を宣言した。李在明は開票作業の終了を受けて行われる選挙管理委員会の当選者認定により直ちに大統領に就任する予定で、国会ではきょう就任式も行われる。李は日本への強硬な発言で知られているが、選挙期間中は「日本は重要な協力パートナー」と訴えるなど、日本やアメリカとの協力を重視する姿勢も示していて、今後どのような外交政策を打ち出すのか注目される。