「政治とカネ」の問題が問われた今回の衆議院選挙。自民・公明の与党は過半数の233議席を取れなかった。自民党は裏金問題で非公認とした候補者らが当選した場合、追加公認する可能性があるが、そうした候補者を合わせても過半数に届かない見通し。自公政権の過半数割れは2009年の政権交代以来15年ぶり。閣僚経験者の落選も目立った。東京11区で落選した下村博文氏は元文部科学大臣で旧安倍派の会長代理を務めた党内の実力者。しかし裏金問題で党員資格停止1年の処分を受けて無所属で出馬していた。東京7区で落選した丸川珠代氏は元東京五輪・パラリンピック担当大臣。比例との重複立候補は認められなかったものの、党の公認を得て参議院からの鞍替え出馬を行った。さらに埼玉14区では公明党代表・石井啓一氏が小選挙区初挑戦で落選。比例との重複立候補はしておらず、公明党は党代表が議席を失う結果となった。自民党総裁の石破茂総理大臣は「非常に厳しい審判をいただいた。どこかに緩みや驕りがあったと反省している。国民の理解を得て国民のための政策を実現していくにはどうすれば良いかが今後の様々な判断材料になる」などと話した。
立憲民主党は改選前の98議席から148議席へ大躍進を果たした。神奈川20区では自民・前職の甘利明氏を破り、新人の大塚小百合氏が初当選した。佐賀1区の原口一博氏は自民・前職の岩田和親氏に競り勝った。今回の選挙結果を受けて立憲民主党・野田代表は他の野党と連携して政権交代を目指す考えを示している。国民民主党は公示前の7議席から4倍に大きく躍進した。
立憲民主党は改選前の98議席から148議席へ大躍進を果たした。神奈川20区では自民・前職の甘利明氏を破り、新人の大塚小百合氏が初当選した。佐賀1区の原口一博氏は自民・前職の岩田和親氏に競り勝った。今回の選挙結果を受けて立憲民主党・野田代表は他の野党と連携して政権交代を目指す考えを示している。国民民主党は公示前の7議席から4倍に大きく躍進した。