全国のがん専門医らで作るグループが、がんの薬剤費について大規模な実態調査の結果を初めてまとめた。黒瀬総一郎記者の解説。日本では国民皆保険制度によって、がんをはじめ医療費は保険料や税金などで賄われていて、保険証の提示により自己負担は最大で3割となっている。さらに治療費が高額になった場合、年齢や所得に応じて自己負担を一定額に抑える高額療養費制度も利用できる。40歳の患者(年収370万円〜770万円)のケースを紹介。月100万円の治療を受けた場合、自己負担額は8万7430円。高額療養費の支給は10年前と比べ約40%増加。最新の調査では、医療費高額患者上位100位までの主な疾患の7割が“がん”だったという結果もある