2024年12月1日放送 7:00 - 7:40 NHK総合

NHKニュース おはよう日本
PFAS全国水道水は▽がん医療費が増加

出演者
南利幸 清水敬亮 井上二郎 赤木野々花 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(ニュース)
プラごみ環境汚染防止へ 交渉は大詰めの局面

韓国・釜山で開かれている政府間交渉委員会は、環境汚染を防ぐための条文案の合意を目指していてる。議長は世界的な削減目標を設けることなどを素案としたが、石油産出国などは反対の立場で、非公式の協議でも合意に至らなかった。素案には、生産した企業が廃棄やリサイクルまで責任を持つ「拡大生産者責任」という考え方を取り入れることも盛り込まれた。交渉最終日は、非公式の協議も続けられる見通し。

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釜山(韓国)
特集
被災地の”除雪困難” 大雪への備え課題に

能登半島地震の発生から11か月。これから本格的な雪の時期となるが、被災地では重機による除雪作業が難しい箇所が相次いでいて、大雪に備えた対策が課題となっている。輪島市が管理する市道では、除雪作業が難しいところが40を超え、住民生活に影響がでるおそれがある。輪島市の除雪会社ではベテランオペレーターが退職し、求人への応募がない。長岡技術科学大学・上村靖司教授のコメントを紹介。

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令和6年 能登半島地震町野町(石川)輪島市役所輪島市(石川)長岡技術科学大学
(ニュース)
維新代表選 きょう投開票

日本維新の会の代表選は吉村洋文大阪府知事、金村龍那衆院議員、空本誠喜衆院議員、松沢成文参院議員ら4人が立候補している。選挙戦では、来夏の参院選に向けた統制回復のあり方など巡り論戦が行われた。投開票は臨時の党大会で行われ、今夜には新代表が選出される。

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(気象情報)
気象情報

全国の気象情報を伝えた。

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乾燥注意報東京スカイツリー
特集
がん薬剤費 初の実態調査まとまる

日本人の2人に1人がかかるがん。10年ほど前から画期的な新薬が次々と登場する一方で、薬剤費は高額となり、年間1000万円以上かかるケースも少なくない。薬剤費は保険料や税金で賄われており、私たちの負担は一定額に抑えられている。ただ、医療費は年々増加して、公的な医療保険の制度が持続できるのか、懸念されている。こうした中、全国のがん専門医らで作るグループが、がんの薬剤費について大規模な実態調査の結果を初めてまとめた。大腸がんや肺がんなどに使われるがん治療薬。全国のがんの専門医らで作るグループ・JCOGは、17種類のがんの治療で使われる薬剤の使用実態を調べた。のべ300以上の病院の1万5000人余り、最も進行したステージ4の患者が対象となった。結果、1か月あたり59%の患者で50万円以上、17%の患者で100万円以上の治療を受けていることが分かった。この10年ほどで画期的な新薬が次々に登場。薬剤費が急激に増加した。新薬が登場する前と現在行われている治療を比較すると、薬剤費は10倍から50倍と、高額になっていることも明らかになった。このうち、胃がんでは67%の患者で新しい薬剤が処方されていた。日本人で発症する人が最も多い大腸がんでは78%の患者で、日本人で最も死亡者数が多い肺がんでは56%の患者で新しい薬剤が処方されていた。1か月当たりの薬剤費は胃がんで従来より20倍以上高くなっていて約77万円、大腸がんで従来より4倍から40倍高く、最も高いもので84万円。肺がんで従来より34倍から55倍高く、最も高いもので138万円だった。

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解説 がん薬剤費 初の実態調査まとまる

全国のがん専門医らで作るグループが、がんの薬剤費について大規模な実態調査の結果を初めてまとめた。黒瀬総一郎記者の解説。日本では国民皆保険制度によって、がんをはじめ医療費は保険料や税金などで賄われていて、保険証の提示により自己負担は最大で3割となっている。さらに治療費が高額になった場合、年齢や所得に応じて自己負担を一定額に抑える高額療養費制度も利用できる。40歳の患者(年収370万円〜770万円)のケースを紹介。月100万円の治療を受けた場合、自己負担額は8万7430円。高額療養費の支給は10年前と比べ約40%増加。最新の調査では、医療費高額患者上位100位までの主な疾患の7割が“がん”だったという結果もある

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がん国民皆保険制度
がん薬剤費 初の実態調査まとまる

新薬の登場で医療財政が厳しくなる中、国は先月から高額療養費について、自己負担額を引き上げる議論を始めた。北海道大学病院泌尿器科のグループは、実態調査への参加をきっかけに、診察前の朝の勉強会で、医療費の課題について議論を始めた。今回の調査では、新薬の登場で治療の効果が上がった一方で、肺がんや大腸がんの新薬では効果がほとんど変わらないものの中で、より高額な治療薬が選択されているケースも指摘されている。実態調査の代表は、日本の医療制度を今後も維持していくためにも、議論が必要だとしている。

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解説 がん薬剤費 初の実態調査まとまる

全国のがん専門医らで作るグループ「JCOG」では、今回の結果をもとに、各がんの「診療ガイドライン」に治療データが変わらず患者に影響がなければ、価格が低い方の薬剤の使用を考慮することなどを盛り込んでいけるよう、国にも提言していきたいとしている。

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(ニュース)
愛子さま 23歳の誕生日

天皇皇后両陛下の長女の愛子さまは、きょう、23歳の誕生日を迎えられた。ことしの春に学習院大学を卒業して、日本赤十字社の嘱託職員になった愛子さまは、多くの人に支えられながら日々研さんを重ね、皇室の一員としての経験を少しずつ積むとともに、社会人としての歩みを一歩一歩進められている。ことしもさまざまな宮中行事を経験し、皇族としての務めに励んでいて、2月には、外国からの賓客をもてなす昼食会に初めて臨み、ケニア大統領夫妻と対面した際には、現地で広く使われているスワヒリ語でのあいさつに挑戦された。4月には初めて園遊会に出席したほか、10月には、初めてのお1人での地方での公務で佐賀県を訪問し、国民スポーツ大会の競技を見たあと、佐賀市内の山あいにある手すき和紙の工房でこの地域伝統の手すき和紙の紙すきを体験された。9月には、能登半島地震からの復興状況を視察するため、石川県を訪問する予定だったが、直前に起きた豪雨災害を考慮して取りやめられた。天皇皇后両陛下とともに一連の災害に深く心を痛め、被災した人たちが安心して暮らせる日が一日も早く訪れるよう、心から願われているという。きょうは上皇ご夫妻のお住まいを訪れ、誕生日を迎えたことのあいさつをされるほか、御所ではお祝いの行事が開かれる。

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おはSPO
連覇目指すヴィッセル 苦しむも土壇場で…

J1柏レイソルとヴィッセル神戸の試合が行われた。柏レイソルの木下康介が先制点を決めリードしたまま迎えた後半、ヴィッセルはPKを外すなど苦しむも土壇場で武藤嘉紀のゴールが決まり1-1の同点で試合を引き分けた。

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ゼルビア”魂のゴール” 暫定2位 優勝に望み

J1FC町田ゼルビアと京都サンガの試合。オウンゴールで町田に先制点が入り1-0でゼルビアが勝利した。

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FC町田ゼルビア京都サンガF.C.町田(東京)
特集
水道水からPFASが… 住民から不安の声

全国の水道水から検出されて問題となっている有機フッ素化合物・PFASについて。PFASは水や油をはじく効果があり、熱にも強いことからフライパン、食品の包み紙など、さまざまな製品に幅広く使われてきた。用途に合わせて1万種類以上あるといわれている。ただ、一部で有害性が指摘されていて、現在、3つ(PFOA、PFOS、PFHxS)が国際的に製造と使用が禁止されている。去年、WHO(世界保健機関)は、2つ(PFOA、PFOS)の物質の発がん性評価を引き上げた。米国の学術機関は、血液中のPFASの濃度が高い値が続くと「脂質異常症」「腎臓がん」「乳児胎児の発育の低下」「抗体反応の減少」の4つのリスクが高まると指摘している。日本ではPFASのうち、PFOS、PFOAの2つの物質の合計を水道水1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値を設定。しかし法的な拘束力はない。水道水にどの程度PFASが含まれているのか、国は全国の状況を初めて公表。国の暫定的な目標値超えは14か所だが、現在は目標値を下回っている。また、目標値を下回っているものの、一定程度PFASが検出された所は500か所以上。PFASが水道水から検出される理由は、化学工場で製造使用されたり、在日米軍基地などで使われた泡消火剤などに含まれていたPFASが、川や地下水に流れ出たあとも残り続ける。PFASは自然界でほとんど分解されず、永遠の化学物質ともいわれていて、浄水場で除去しきれずに水道水から検出されている。今回、公表された地域の中で 最も高い値のPFASが検出された岡山県吉備中央町では住民の健康への不安が高まっている。

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ペルフルオロオクタンスルホン酸ペルフルオロオクタン酸ペルフルオロヘキサンスルホン酸世界保健機関有機フッ素化合物

岡山県の山あいにある人口1万人ほどの吉備中央町。先週から町の公費による血液検査が始まった。PFASが血液にどの程度含まれているのか、検査を希望した住民など790人を対象に行われる。公費による検査は全国で初めて。去年、この町の一部の地区の水道水から、1リットルあたり1400ナノグラムのPFASが検出されていたことが発覚。国の暫定目標値の28倍という高い値。水道水が汚染された原因は、水源の上流に地元業者が置いていた活性炭。活性炭はPFASなどの有害物資を吸着して、取り除く効果があり、工場や浄水施設などで使われている。この活性炭の一部に含まれていたPFASが雨とともに土壌にしみ出したと見られ、水源のダムが汚染された。業者は使用済みの活性炭にPFASが含まれていたことは知らなかったという。業者は現在、詳しい調査を進めている。

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吉備中央町(岡山)有機フッ素化合物

環境省はPFASについて、暫定目標値から法的拘束力のある水道法上の「水質基準」に引き上げるか検討している。その場合は、自治体などの水道事業者に水質検査、改善が義務づけられる。環境省の調査では全体の4割にあたる1528か所で検査を行っていなかったり、回答がなかったりしていて、検査の徹底が課題となっている。

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(気象情報)
気象情報

全国の気象情報を伝えた。

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