きょう、国税庁が発表した民間企業の去年の平均給与は、およそ460万円。平均給与が高かった業種は電気・ガス・熱供給・水道業などで、平均給与が最も低い宿泊業・飲食サービス業との差は500万円以上という調査結果になった。専門家の第一生命経済研究所・首席エコノミスト・永濱利廣さんは「特に影響が大きいのは飲食業。去年は(新型コロナの)『指定感染症』が直され、宿泊飲食サービスの需要が増えた。需要が戻って新しい社員を雇ったことで全体の賃金が上がりにくかった」と指摘し、コロナで去った賃金の高いベテランの穴を新人で補ったことで起きた現象だという。東京・新橋にある飲食店「やきとんユカちゃん」店主・藤嶋由香さんは「コロナの時に2人やめてしまって、去年1人来てくれた」と話す。給与が最も高かった電気・ガス・熱供給・水道業について、「やきとんユカちゃん」店主・藤嶋由香さんは「(電気代が)ものすごく金額が上がっちゃったので、そりゃ給料上がるだろうとは思っちゃう。飲食業って単価も上げにくいし、平均給与が安くなっちゃうのかな」と嘆き節。