12日、中国人民解放軍は台湾周辺で行った訓練の映像を公開した。戦闘機や爆撃機を台湾周辺に派遣したという。同じ日に中国軍は、10日〜12日に台湾海峡を通過したアメリカの駆逐艦などの「全行程を監視し対処した」と発表した。ロイター通信によると、トランプ政権発足以降、アメリカの艦船が台湾海峡で活動するのは初となる。中国外務省・郭嘉昆副報道局長は「中国の主権と安全への挑発だ」と述べた。台湾をめぐり、米中関係の緊張が高まるなか、台湾国防部は17日、24時間で中国の軍用機41機が、台湾周辺で活動していたと発表した。国防安全研究院・蘇紫雲所長は「台湾は最悪の状況に備えるべきだと思う。独自に中国からの武力攻撃に対抗しないといけないかもしれないので、十分な準備が必要」と指摘。戦いへの備えについては、市民にも広がっている。蘇紫雲所長は「台湾では地震訓練と同時に、軍事防衛演習をして危機に備えている」と話した。中国が台湾統一に向けて軍事力を行使する可能性について、市民は心配しつつも、皆で台湾を守ると考えているという。