アフリカ・ルワンダでは次のオリンピックに向けて、日本の指導者らによる女子ゴルファーの発掘、養成プロジェクトが始まった。ルワンダと日本の兵庫県は密接な関係がある。このプロジェクトを手がけたのは神戸市在住のゴルフ指導者。また神戸市はルワンダから大勢の留学生を受け入れている。2013年のTICAD(アフリカ開発会議)Vで日本との架け橋になる人材育成を打ち出し、1700人が日本で学んできた。神戸市はICT(情報通信技術)に力を入れるルワンダから50人近くを受け入れてきた。野田和男は海外での指導を考えていて、ルワンダの人はゴルフに向いていると、プロジェクトをすすめられたという。ルワンダでは30年前の虐殺により約80万人が犠牲になった。IT立国を掲げて国の再建を進めた結果、経済成長が7%ととなりアフリカ奇跡と呼ばれる発展を遂げた。スポーツにも力を入れているが、ゴルフ場はルワンダの首都、キガリに一つだけだという。女性の社会進出で知られるルワンダの女性の国会議員比率は世界トップだが、スポーツの参加は進んでいない。野田和男の友人・オイファンから野田はルワンダへの移住をすすめられ、野田と現地のゴルフ関係者の間で女子ゴルフオリンピック選手育成のプロジェクトを共同で進めることが決まった。これまでに約60人が参加したが、最終的には10人前後に絞るという。サステナブルなスポーツ振興のために現地での指導が大切で、ゴルフアカデミーを作りアフリカ各地から子どもたちを集めたいという。パリオリンピック・パラリンピックには日本のJICAが支援した13か国21人のアスリートが出場する。