イランはは2006年、濃縮ウランの製造に成功したとして「各技術保有国の仲間入りを果たした」と宣言した。当初は原子力の平和利用を掲げていたイランだが、IAEAに申告なく核兵器の開発に繋がるウラン濃縮を行っていた。イランの核開発を助けていたとされるのがイランの隣国パキスタンで核開発の父と呼ばれた科学者アブドル・カーン博士。1998年にイスラム圏で初めて核実験を成功させたパキスタンの中心人物だったカーン博士がイランに各技術を提供したとされている。その実態が明らかになったのが2004年で、イランと取引した理由について「イスラム教国家に核を持たせるため」と述べた。カーン博士は世界規模で核の技術や部品などを売買する組織の中心的な人物でもあった。北朝鮮は2005年に核保有を宣言し、その後6回の核実験を行っている。イランは今も核開発を継続し、大量の遠心分離機などを導入し続けてきた。
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