気候変動対策で各国がどのような義務を負うのか、国際法に基づく見解をまとめるため、国際司法裁判所で公聴会が始まった。各国の意見を踏まえ来年にも勧告的な意見が出される見通しで国連は対策の後押しにつなげたい考え。国連は去年の総会決議に基づき、各国が温室効果ガスの排出に関してどのような義務を負い、対策を怠り、重大な損害を与えたときにどのような法的責任を負うのかについて、国際法に基づく見解をまとめるよう国際司法裁判所に要請したが、公聴会はこれを受けたものとなる。今後出される勧告的な意見について国連・グテーレス事務総長は「世界が切実に必要としている気候変動へのより強い行動を促すだろう」と述べ、各国の対策の後押しに繋げたい考えを示している。