おととし、OECD(経済協力開発機構)が11年ぶりに行った、国際成人力調査。31の国と地域のおよそ16万人が参加し、日本からは5000人余りが解答した。調査は「読解力」、「数的思考力」、「状況の変化に応じた問題解決能力」の3分野。日本はこの問題解決能力の分野で、フィンランドと並んで1位、そして読解力と数的思考力で2位となった。調査では、仕事についての聞き取りも行っている。この中でも「最終学歴の専攻が自分の仕事に最も関連する分野でない」と答えた人が半分近くに上るなど、学んできたことと仕事のミスマッチが、課題として浮き彫りになった。