ピクテ・ジャパンシニアフェロー・大槻奈那さんの解説。IMF世界経済見通しについて大槻さんは「前回は7月だったがその時は日本、欧州は回復、米国は減速というのが2025年の予想で出たが、これらがどういう形で修正されてくるかに注目。アメリカは2024年の予想についてずっと上方修正を続けてきた。主に個人消費が強いということを読みきれなかった。来年の予想はどうなのか、今は消費が強い。失業率は上昇してくるし、個人の延滞率も上昇してきて強弱入り交じることをIMFがどうみるか。日本は7月はまだ実質賃金の上昇や来年についての賃金について入れ込んでいないところだったのでどうみるか。日本の潜在成長率は0.7ぐらいと予想。それを上回ると他国であまり見られない状況で株式市場もふくめて日本への注目が集まるのでは」などと述べた。シティグループ証券・高島修さんの解説。ベイリー総裁の講演について高島さんは「今週IMF総会が行われているので各国の要人発言に注目が集まっている。その中でも海外勢はベイリー総裁の発言に注目している。これまでは追加利下げに距離をとってきたイングランド銀行だが10月3日のメディアインタビューでベイリー総裁が金融緩和についてよりアクティブに動くと発言して追加緩和がくるのではとの見方が高まっている。シティとしては12月3月の利下げを見込んでいるが市場としては11月会合での利下げをプライスインしているような状況になってきている。イギリスのインフレも高いところから落ちてきてサービスインフレ率が落ちてきている。サービスは賃金を反映するので賃金も下がってきていることから金融緩和を可能にするのではとみている」などと述べた。