(中継)ニューヨーク・国連前。ウクライナやガザで戦闘が長期化し混迷を極める世界、こうした中今存在意義あ問われているのが国連。間もなく国連総会で各国首脳による演説が行われる。きょうはブラジル・ルーラ大統領、米国・バイデン大統領、トルコ・エルドアン大統領、イラン・ペゼシュキアン大統領が演説予定。問われているのが国連の憲法ともいえる「国連憲章」。ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの衝突はこの国連憲章を踏みにじっていると指摘されている。3か月前までOCHA(国連人道問題調整事務所)のトップを務めたマーティングリフィス前国連事務次長は退任時の記者会見で“国連憲章がまもられていない”と世界の首脳達に苦言を呈した。OCHAは先月、「人道のために行動を」と題した世界の首脳に呼びかける動画を公開。政治権力者が約束を守っていないと批判した。グリフィス氏は動画の背景には人道支援の現場で戦争を止められない世界の首脳たちに強い不満があると指摘。グリフィス氏は国連加盟国の首脳たちの責任を指摘。指導力・対話の欠如によって国際社会は分断され、国連の安全保障理事会は機能不全に陥っていると批判していた。