- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像が流れ、酒井美帆キャスターらが挨拶した。
今日のニュースラインナップを紹介。
ガザ地区での停戦と人質解放をめぐる協議が重要な局面を迎えている。ガザ地区ではこれまでに4万6584人が死亡。OCHAによると物資不足や略奪行為で飢えが悪化し続けているという。こうした中仲介国カタールで進められてきた停戦と人質解放をめぐる協議、ロイター通信は協議関係者の話として“カタールが13日イスラエルとハマスに合意案を示した”と伝えている。ハマスも13日“状況は順調に進み前向きに取り組んでいる”と発表。任期が残り1週間に迫っている米国のバイデン大統領、イスラエルのネタニヤフ首相らと相次いで電話で会談しているとした上で合意は目前だとしている。
米国のトランプ次期大統領の発言で関心を集めているデンマークの自治領グリーンランドについて。トランプ氏は「国家の安全保障上必要」だとして「米国が所有すべき」と主張。これに対し13日グリーンランド自治政府のエーエデ首相が会見し「未来は住人が決める」としトランプ氏の主張には応じない姿勢を示した。一方で「他国との協力は我々の利益になる」と述べ米国と防衛や資源開発などで協力したい考えを示した。グリーンランドのヌークから中継。グリーンランドの住民は「グリーンランドは売り物ではない」と反発の声が多く聞かれ、関心の高さがうかがえる。グリーンランド自治政府は、トランプ次期大統領の主張には応じない方針。フレデリクセン首相は発言の真意を確かめるため早期にトランプ氏との会談を実現したい考え。グリーンランド自治政府側では、デンマークからの独立を考えている。議会選挙が行われる。デンマークからの独立は争点になるだろう。1979年にグリーンランドは自治権を獲得。外交や安全保障などの分野では、自治権はない。歳入はデンマークからの補助がすすんでいる。アメリカの協力を得て、経済や安全保障確保への道筋をつけたいという考えもうかがえる。デンマークから自立できる環境が整うかが課題になりそうだ。
ウクライナ情勢をめぐるロシアと北朝鮮の関係について。ゼレンスキー大統領は捕虜にした北朝鮮兵士2人が取り調べを受ける様子の動画を公開。ウクライナの特殊作戦軍は13日、クラスク集で北朝鮮の兵士17人を殺害したと発表。ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始してから来月で3年となる。ロシアは欧米との対立を深める一方で北朝鮮との関係を強化。北朝鮮と事実上の軍事同盟ともいえる条約に署名、先月発行している。ハバロフスクにある公立学校である課外活動のクラブが発足した。そこでは北朝鮮の指導理念「チュチェ思想」について学んでいた。金日成主席の指導理念だ。自衛という考え方で、脅威に対して自分たちを防衛するものだと答える生徒。クラブでは北朝鮮の歴史や文化、軍事なども学ぶ。北朝鮮との関係強化は国の教育方針にも表れている。歴史教師は、ウクライナ軍のドローンの残骸をさし、これは戦場からのトロフィーだと生徒たちにいう。帝国主義に対抗するために北朝鮮との強固な関係がより重要になっていることを伝えたいと教えた。授業には北朝鮮政府も協力している。生徒が北朝鮮を訪ね交流したこともある。自動小銃の組み立ても授業で行う。北朝鮮との関係強化は、国の教育方針にもあらわれている。軍事協力の意義が強調されている。「ソビエトは北朝鮮に装備と兵器を提供するなど幅広く支援した」などと教科書にある。朝鮮戦争では北朝鮮は韓国と戦い、ソビエトは北朝鮮を支援。
ウラジオストクの辻石局長が中継。北朝鮮の教育は全土に広がっているわけではない。ただ他の学校からもこの北朝鮮のことを教える授業をしたいという問い合せが相次いでいるという。改訂された歴史教科書についてはロシア全土で使われている。ロシア政府と北朝鮮の結びつきが強調されている。経済面での関係も強くなっている。両国を行き来する定期旅客列車の運行も再開している。北朝鮮の人々の姿をロシアでも多くみかけている。国連の制裁決議では北朝鮮の労働者の受け入れは禁止されている。
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- ウラジオストク(ロシア)国際連合
北朝鮮がロシアに軍を派遣していることは、大勢に影響を与えるものではないとみられている。戦力としては未知数だ。ただ、ロシア市民からは北朝鮮の参戦に心強く感じているという声がある。これが、北朝鮮を学ぶ人気になっているのかもしれない。
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フランスのアルプスで行われた初すべりのイベント。なんとみんな水着姿!5年前から行われているこのスキー大会、英国人女性3人が企画した。参加料は10ユーロ。国境なき医師団への寄付が目的で今年は400人が参加した。
エジプトでおよそ4100年前のものとみられる墓が発見された。考古学者はファラオの医師だった人物の墓だという。内部は荒らされているものの、壁画や医師の役職、治療法を記した碑文があったという。
先月から日本で公開されているドキュメンタリー映画「苦悩のリスト」。2021年8月アフガニスタンから脱出をはかる人達の混乱を描いたこの映画。イスラム主義勢力タリバンの復権が迫る中市民を救出するため英国で奮闘する映画監督モフセン・マフマルバフさんの日々を追っている。この度映画の公開にあわせて来日しその思いを語った。監督が強く訴えたのはアフガニスタンが忘れ去られることへの危機感だった。監督の元にアフガニスタンの映画関係者や俳優、詩人といった芸術家たちからの救出を求めるメッセージが届いた。伝を頼って現地フランス大使館に直接救出依頼した。依頼が後を絶たず迫られたのは優先的に救出する「リスト」の作成だった。映画は娘のハナさんが撮影、救出する人を選ぶという苦悩を描いている。映画の終盤映し出されるのは“命の選別”に直面する監督の葛藤。アフガニスタンを立つフランス軍の最終便に乗せる20人を選別しなければならなかった。苦悩のリストにより国外に退避できたのは約400人、未だ多くの芸術家たちがアフガニスタンに残されている。そのうち7人が殺害、20人が投獄されたという。国外に退避できた芸術家でも安住の地を得られていない現実があるという。今監督はイギリス政府に対して、アフガニスタン人に特別なビザを発行し移住を認めるよう働きかけている。監督は、映画で声なき者たちを描き伝え続けることで人々が行動を起こし社会が変化していく可能性を信じている。
バイデン大統領は13日、国務省で自らの政権の外交を振り返り演説。アジア太平洋地域については、日米韓国の連携の枠組み立ち上げなどを例に挙げ成果を強調。そしてヨーロッパなどでも多国間連携により安全保障の強化や経済の活性化につながったとして、トランプ次期大統領を念頭に“各国との強調を重視するべき”だと呼びかけた。
4年間の外交成果を強調したバイデン大統領。最大の失敗として多くの専門家があげるのがアフガニスタンからの米軍撤退。米軍撤退は、バイデン政権が当初目指した秩序だった名誉ある撤退とはならなかず、むしろ混乱深まる撤退となった。イスラム主義勢力タリバンの復権を恐れて多くの人たちが国外脱出を求めてカブール空港に集まる中、自爆テロが起きアメリカ兵13人を含む100人以上が命を落とした。バイデン政権の見通しとは異なり、タリバンが予想以上の速さで各地を制圧し、アフガニスタンのガニ政権は一気に崩壊しタリバンが復権。それまで20年間に渡り国際社会が莫大な資金と人を投入して築いた教育や民主主義の基盤、女性の社会進出などの成果が水疱に喫したとも言われている。これを気にアメリカ国内ではバイデン大統領の支持率が急落。その後も低迷し回復することはなかった。さらに半年後に起きたロシアによるウクライナへの軍事侵攻。野党や共和党、一部の専門家は、バイデン政権による拙速なアフガニスタン撤退がプーチン大統領に対して“アメリカは国際秩序への関与に消極的”という誤ったメッセージを送りそれがウクライナ侵攻に繋がったという主張を展開。共和党が主導する議会下院の外交委員会が去年まとめたアフガニスタンからの撤退に関する報告書でも、“ロシア・イラン・中国を勢いづかせた”と結論付けバイデン政権を批判。これに対しバイデン大統領は今回の演説でも、自らの決断を正当化した。しかしアフガニスタンでは米軍撤退後、治安状況こそ改善したが女性の活動は著しく制限され人権状況は悪化し、人々の生活は苦しくなっている。
油井秀樹キャスターらがエンディングの挨拶。
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