きのう衆参両院は安定的な皇位継承に関する与野党協議を再開した。額賀福志郎衆議院議長は「(衆参両院の)正副議長4社の間では、今国会中に一定の考え方を整理したい」と語った。皇族数を確保するための具体策として2021年に政府の有識者会議が示したのが、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保つ、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えるの2案。きのうの協議では、この2案に絞って今国会での取りまとめに向け、今月から定期的に協議することになった。また皇室を巡っては去年10月、国連の女性差別撤廃委員会が、「男系男子のみ皇位継承を認めることは女性差別撤廃条約の目的と趣旨に反する」と指摘し、皇室典範を改正し男女平等を保障するよう勧告している。北村俊博外務報道官は「国連人権高等弁務官事務所に対して、用途を特定して拠出している任意拠出金がある。使途から女性差別撤廃委員会を除外する」と述べた。外務省は女性差別撤廃委員会の事務を担う国連の組織に支払っている任意拠出金の使途から委員会を除外すると伝達したとしている。
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