コーヒー栽培を始めた長野県上田市のアート金属工業に関するトーク。1917年創業の会社で、自動車のピストンの製造・販売で、国内シェア1位となっている。三城社長は、電気自動車の普及で、エンジンに必要なピストンの需要は減少する見込みであることから、新規事業に乗り出した。社員へのアンケートで最も多かったのが農業だが、コーヒー栽培はゼロだったという。本社のすぐ近くにある上田城跡公園で、観光客に、城の近くにほしいものを聞いたところ、最も多かったのがカフェだった。コーヒーの需要が増えているなか、上田でもできるんだという驚きに挑戦したいと考え、コーヒー栽培に乗り出したという。岡山県の企業が開発した凍結解凍覚醒法という技術を活用して、種子を冷凍することで、生育に適した温度を拡張している。製造業のノウハウを活用して、苗木の状態を1本ずつ情報共有している。担当者からは、元工場長として培った観察力が活きているなどという声が聞かれた。ホランは、精密なものを扱ってきたから、植物の小さな変化を発見する観察眼などがすでに備わっているなどと話した。