今年7月から発行される新1万円札の肖像になった「渋沢栄一」の理解が深まるネットコンテンツを探し出す。「歴史にドキリ」は中村獅童さんが歴史上の人物に扮し、ドキリとする歴史にいざなうもので、渋沢栄一を取り上げた回はどういう功績を残したかを歌に乗せたダンスでコミカルに教えてくれる。渋沢栄一は外国に負けない国を作るため、民間の立場から経済を発展させた。現在の埼玉県の大きな農家で生まれた渋沢栄一の家は領主からお金を出すよう命じられていて、自分たちが努力して貯めたお金を権力者が当たり前のように使うのが納得できなかった渋沢栄一は、故郷を離れてのちの徳川15代将軍・徳川慶喜に仕え、幕府の家臣となった。
渋沢栄一に転機が訪れたのは、フランスで行われたパリ万博に江戸幕府の一団として派遣されたときに、元銀行家のフリューリ・エラールと出会い、フランスの繁栄を支えるのは株式会社の仕組みと教わった。この仕組みを日本でも広めたいと考えた渋沢栄一が帰国すると新しい時代が始まっていて、新しい経済の仕組みを作ろうと決心した。まずは、株式会社の仕組みを使って日本初の銀行を作ろうと、銀行設立のための株主を募り、第一国立銀行ができた。この国立は国の条例に基づくという意味で、民間の人々で経営される会社が誕生した。さらに紡績や海運業など500に上る株式会社を次々に設立・育成した。このコンテンツは「NHK for School」で、学校の授業でも使われている約1万本の動画が見られる映像の図書館だ。