大阪・堺市の進和建設工業・西田芳明会長がみずから提案したというAIクローン。37年前、父親から会社を引き継ぎ、2代目の社長となったが今年6月に交代することになり、事業承継のため、AIクローンの導入を決めた。AIクローンを導入して以降、企画を立案する際、事前に感触を確かめられるので上長への細かい相談が不要になるケースも。また、部下の育成や営業の悩みなども気軽に話せるようになったという。自身の音声や動画、執筆した書籍の内容などを覚えさせているという。クローンの精度を高めるために会長が持ち歩いているのがボイスレコーダー。今は経営理念や会長の思いなどにとどまるが今後、AIクローンが顧客と直接対話したり建設業務に関する専門用語を使いこなせたりすることも目指している。オルツ・米倉千貴社長はビジネスの現場で活用するケースは世界でもまだ少なく、今回の上場を海外進出の弾みとしたい考え。