気象庁によると昨日午後11時14分ごろ、豊後水道を震源とする地震があり、愛媛・愛南町、高知・宿毛市震度6弱、愛媛・宇和島市で震度5強を観測したほか、中部地方から九州地方にかけて震度5弱から震度1の揺れを観測した。気象庁は当初、地震の規模をM6.4、震源の深さは50キロと発表していたが精査した結果、M6.6、震源の深さを39キロに修正した。この地震をうけ、林官房長官は伊方原子力発電所などの異常は報告されておらず、停電や通信障害などの被害情報もないと述べた。震度4を観測した愛媛・伊方町にある四国電力の伊方原発は現時点で原子炉の状態やモニタリングポストの値に影響はなく、運転中の3号機は運転を継続している。また、震度3を観測した鹿児島・薩摩川内市の川内原発も1号機と2号機の運転を継続している。今回の地震について気象庁は、今回の地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域の中で発生したものの、フィリピン海プレートの内部で発生したもので想定される地震とはメカニズムが異なるほか、地震の規模が小さいことから南海トラフ巨大地震の発生の可能性が高まったとは考えていないとしている。また、揺れの強かった地域で1週間程度最大震度6弱程度の地震に注意を呼びかけている。