大和ハウス工業の永瀬常務に話を聞く。国内で分譲住宅を大幅に増やそうとしている理由について、永瀬常務は「我々作り手の方で決めて着工すればいいので、非常にコストダウンできるというメリットがある」と語る。また、元々やってきた注文住宅事業から分譲住宅事業へのシフトについて「社内では反対している人もいたし、部門の中でも抵抗勢力みたいなものはあった。今まで請負を主体でやってきた中、慣れてないということで、自分たちでできるのかという不安もありました。そこについてはほぼ1年をかけて、私と役員2人で手分けして全支店を回りました」と語った。ただ、分譲住宅を増やそうとすると、もともと得意としてきた企業と競わなければならない。その点について「ガチンコの価格勝負はしていません。基本的に注文住宅で使っている商品をそのまま分譲住宅で使用しているので、『それ、いいじゃない』と思っていただける方がいらっしゃると思ってやっている」と語った。