陸上自衛隊の8%といわれるレンジャーに密着。実戦を想定した訓練や市街地に侵入してきた敵を制圧するなど命がけの実戦を想定した訓練に臨む。そして、3か月に渡る訓練も残すところ4日となった先月3日。10人の隊員たちが最後の訓練として挑んだのが4日間不眠不休で行われる最終想定。まず、敵の通信拠点に見立てた廃校の制圧からスタートし、次に敵の支配地と想定した山梨県の山地へ歩いて潜入。3日間道なき道を歩き続き、道路を破壊し4日目に脱出するという想定訓練。その距離は4日間で約30キロ。食事は1日1食に制限され休憩はもちろん睡眠時間はない。まさに地獄の4日間。午後6時、潜入開始。暗闇の中荷物を背負い7キロ先の拠点を目指し12時間ぶっ通しで歩く。そのため朝方になると襲ってくるのが、強烈な睡魔。実戦では寝ると的に襲われる危険性もあり命に関わる。そして、潜入開始から14時間。ようやく食事の時間に。この日の気温は氷点下5℃、そのため食事が固まってしまった。食事後は再び次の拠点に向けあるき出す。すると潜入開始から20時間。突然立ち上がれなくなってしまった隊員が。隊員たちが担いでいる荷物には弾薬や爆薬が入っていて重さは約45キロ。そのため腰を痛めてしまった。ここで脱落かと思いきや強い気持ちで身体を動かした。迎えた潜入開始から36時間後。ここまで不眠不休であるき続けてきた隊員の身体はもう限界。そんななか仲間を支える隊員が。ほかの隊員から遅れを取り続けてきた馬場隊員。荷物を代わりに持ち、仲間を励ました。最終訓練は残り20時間。
最終日。大宮駐屯地では隊員たちの家族が帰還を心待ちにしていた。煙の中から現れたのは最終訓練から戻ってきた隊員たち。その中には馬場隊員の姿もあった。誰一人懸けること無く任務を完遂。10人全員が駐屯地に帰還。そして10人の首に悲願のレンジャーバッジがかけられた。馬場隊員ら新人隊員は家族に温かく迎えられていた。
最終日。大宮駐屯地では隊員たちの家族が帰還を心待ちにしていた。煙の中から現れたのは最終訓練から戻ってきた隊員たち。その中には馬場隊員の姿もあった。誰一人懸けること無く任務を完遂。10人全員が駐屯地に帰還。そして10人の首に悲願のレンジャーバッジがかけられた。馬場隊員ら新人隊員は家族に温かく迎えられていた。
住所: 埼玉県さいたま市北区日進町1-40-7