激戦地のパラオ・ペリリュー島で最後まで戦い生還した日本兵はわずか34人。元日本兵の土田喜代一さんは命の重さを感じなくなっていたという。1944年11月、アメリカ軍が島を制圧し組織的戦闘が終結。多くの日本兵が投降し捕虜となった。土田さんらは洞窟に潜伏し2年半も抵抗を続けた。終戦から2年後、意を決して洞窟から飛び出し投降し奇跡的に生還。土田さんはあの日助けを求めた自分に銃口を向けなかったアメリカ兵に会いたいと願い続けていた。終戦から70年の2015年、土田さんに会うため元アメリカ兵のサルバドール・グリハルバさんが来日。再会を果たした土田さんとサルバドールさんはお互いに命を救ってくれてありがとうと感謝を伝えあった。この3年後、土田さんは安らかに眠った。