2025年8月14日放送 21:54 - 23:10 テレビ朝日

報道ステーション

出演者
小木逸平 大越健介 ヒロド歩美 下村彩里 安藤萌々 松坂大輔 細川栞 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(ニュース)
万博“3万人足止め”協会の「課題」

きのう、会場へと通じる唯一の地下鉄のトラブルで、大阪・関西万博で一時約3万人もの人が帰宅できなくなった。結局、会場内で一夜を明かす人が続出。36人が救急搬送された。残り2か月となった万博に危機管理対応の課題を突きつけることとなった。

3万人“帰宅困難”協会の「課題」

昨夜9時過ぎ、大阪・関西万博の会場と大阪市内を結ぶ大阪メトロ中央線でコスモスクエア駅から大阪港駅間での設備点検のため、中央線・夢洲駅から長田駅の間で運転が停止になり、万博来場者は身動きが取れない状態に。地下鉄を使えず取り残されたのは約3万人。群衆事故の危険性も高まったことから、万博協会は来場者たちを会場に戻すことにした。万博会場にはバス、タクシー、地下鉄の公共交通機関、徒歩、自転車でしか原則、一般客はアクセスできない。鉄道はその7割を担う大動脈なので、そこが一度スタックすると影響は甚大。別のゲートからバス、タクシーは使えた。増発されはしたものの、それでも乗り場は大行列。多くの人が会場内で過ごすことを余儀なくされる。当時の気温は30℃近く。熱帯夜そのもの。水のない真夏の野宿。そんな状況下で起きたのは、取り残された人たちのために開放されたパビリオン。協会から要請もあったそうだが、海外パビリオンなど自発的に開けたところが多かったそう。水や段ボールを配るだけでなく、即席の充電ステーションを設置したり、ビールやワインを販売したり、お菓子を配ったり。スタッフも帰宅困難者のはずだか、そこに悲壮感はなかった。それぞれの人が思い思いの夜を会場内で過ごした万博。ただ、地下鉄が再開されたのは午前5時25分。それまで36人が救急搬送された。今回の件が災害級のインシデントだったことは事実。鉄道が止まったのは停電が原因。送電用レールに埃や水がたまりショートした。大阪メトロは、過去に同様の停電はないとしているが、その解明に6時間を要した。また「通常より短い2分半間隔で運行し、本数が増えたことの影響は否定できない」という説明も。万博協会にもいくつかの課題が浮上。1つは野宿する人たちに水を配ったのが朝の4時だったこと。備蓄が190万本あるならもっと早くと言われても仕方ない。もう1つは情報共有。各パビリオンに対し、一斉の連絡手段がなく、帰宅困難者への情報共有も決して的確なものではなかった。

地下鉄「停止」に備えた対応は?

3万人もの人が一時帰宅できなくなるという大混乱となった大阪・関西万博。万博側の対応に問題はなかったのか疑問符がつく。万博会場(大阪・夢洲)には西ゲート、東ゲートがある。西ゲートはバス、タクシーでアクセス。東ゲートのアクセスは大阪メトロ中央線・夢洲駅のみ。万博側によると、来場客全体の約7割が中央線を利用。きのう午後9時半頃、中央線・コスモスクエア駅-大阪港駅の間で停電が発生。一時全線運転見合わせとなり、約3万人が滞留。午後9時45分ごろから万博側が会場に戻るよう呼びかけ。熱中症疑いなど36人が搬送された。大阪・夢洲・大屋根リングの下から中継でリポート。万博側は地下鉄などと協議し、地下鉄が停止した場合の連絡や対応をあらかじめ決めてはいた。マニュアルのようなものがあった。今回も西ゲートに臨時のバスを増発するなどしたが、来場者が増えたこと、中央線の運行が翌朝になるまで再開しなかったことなどから、結果的にうまくいかず、何千人もの方を野宿させる状況を作ってしまった。万博協会は「防災実施計画」を策定。これは地震や津波などが起きた場合を想定。万博側は午前0時頃、防災実施計画に沿ったマニュアルに切り替えた。実際に行われた対応は、午前4時頃に水1000本配布。一部の施設を開放。万博協会は先日のカムチャツカ地震の際、大阪に津波注意情報が出されたにもかかわらず、津波が到達してから避難を呼びかけるといった対応が批判を浴びた。今回もアナウンスなどが少なく、遅かったという声が聞かれている。また外国語の放送もなかったという。視覚、聴覚に障害がある人へ適切な案内ができたのか検証が必要。

登山者がヒグマに襲われ行方不明

北海道知床の羅臼岳できょう、登山中の男性がクマに襲われ行方がわからなくなっている。山には60人ほどの登山者がいたため、ヘリコプターなどで救助された。知床は世界有数のヒグマの生息地。20代の男性がクマに襲われたのは羅臼岳の斜里町側。下山中、友人が男性の200mほど後ろを歩いていたところ、名前を呼ぶ大声が聞こえたという。声の方へ近づくと、太ももから出血した男性を発見。男性はクマに林の中へ引きずり込まれていったそう。知床財団によると、周辺では先月以降、人を避けないクマが度々目撃されていて、一昨日には、撃退スプレーを噴射するも数分間付きまとわれた事例もあったそう。北海道によると、知床が世界自然遺産に登録された2005年以降、登山客がヒグマに襲われたのは初めて。

災害続く奥能登のお盆

去年1月、能登半島を襲った地震。その8ヶ月後には再び能登を襲った豪雨。石川県輪島市では先祖の霊を慰めるため、三夜踊りが始まった。道路の寸断や厳しい暑さが続く輪島市。市営墓地には様々な思いで訪れる人がいた。去年の震災以降、倒壊したままの墓石も少なくない。ただ、その場所にたどり着けない人もいる。珠洲市真浦町の池田真里子さん。家族で営んできた旅館は去年9月の豪雨で甚大な被害を受けた。さらに夫は鉄砲水で流されたという。先週からの大雨は再びこの地を襲った。先祖が眠る墓地へと続く道は所々崩落していて、行くことができないそう。真里子さんは今、市内の仮設住宅で暮らしている。真里子さんは「少しでも復旧したらいいなと思う」などと話した

不明者捜索中 女性の遺体発見

記録的大雨に見舞われた九州地方。熊本では猛暑日を記録する中、復旧作業と行方不明者の捜索が行われた。そして今日午後、熊本市内の川から女性の遺体が見つかった。上流の甲佐町で行方がわからなくなっている女性との関連を調べている。また、福岡でも男性の遺体が発見され、10日に川で流された男性との関連を調べている。

ハッピーセットに購入制限

マクドナルドがハッピーセットの購入制限を強化する。日本マクドナルドは、ポケットモンスターのおもちゃがついてくるハッピーセットについて、あすから3日間、1グループ3セットまでに購入を制限すると発表。ハッピーセットをめぐっては、9日から3日間限定でおもちゃに加えてポケモンカードがつくキャンペーンを実施していたが、転売目的による大量購入や食品廃棄などが問題となっていた。

戦後80年 記憶が歴史になる前に 「映像は戦争をどう伝えた」

テレビのない時代、国民に戦争を伝えたのがラジオ、新聞、映画館で上映されていたニュース映画。ニュース映画は映像で何を国民に伝えていたのか。きょうとあすの2日間にわたって特集する。きょうは、太平洋戦争開戦直後の日本軍の快進撃。そして太平洋戦争の分水嶺となった1942年6月のミッドウェー海戦までを伝える。「日本ニュース」2号、55号などの映像は映画館で流れていた。当時の日本人にとって最大の娯楽だった映画。そこで通常の映画の上映前などに流されていたのがニュース映画。全国2000以上の映画館で上映されたニュース映画。そこに目をつけたのが軍や政府。陸軍幹部が考えていたこと。戦争の完遂という国家目標の達成へ国民の理解は欠かせない。そこで政府が主導し、朝日、毎日、読売、同盟の4つの会社を統合し、「日本ニュース」が始まる。政府はその内容に強く介入。国策に沿う形で作られた。日本ニュースのオープニングが参考にしたのは、ナチスドイツのニュース映画「ドイツ週間ニュース」。こうした国民の戦意高揚を狙った日本ニュース。その成果が問われるときが訪れる。12月8日の太平洋戦争開戦。日本ニュースも大々的に報じた。ハワイ真珠湾攻撃と同じ頃、日本軍は石油などの資源を求め、東南アジア各地への侵攻を開始。日本ニュースは毎週のように伝えた。開戦から3か月間で上映された日本ニュース76本のうち43本が東南アジアでの戦いだった。映像を見て歓喜にわく国民と快進撃を続ける日本陸海軍。しかし、こうした状況を一変させかねない出来事が起こる。それがミッドウェー海戦。

戦後80年 記憶が歴史になる前に 「“国策映像”隠された敗北」

太平洋戦争開戦直後、快進撃を続ける日本陸海軍と「日本ニュース」を見て歓喜に沸く国民。しかし「ミッドウェー海戦」では主力空母「赤城」など空母4隻が沈没し、航空機約300機と将兵約3000人を失う大敗北を喫した。九死に一生を得た日本ニュースのカメラマンは、「これで戦争が継続できるのか。若い飛行士官たちの意見は一様に悲観的だった」と証言している。しかし海軍はこの事実を公表しないよう命令。日本ニュースはミッドウェー海戦の敗北を一切報じなかった。日本ニュースはこの後日本の敗色が濃くなる中、嘘を重ねていく。

大越健介は「日本ニュースの映像は1つの記録としてこれまでも見てきたが、日本ニュースそのものが国のプロパガンダとして使われていたことも一方の真実」などと述べた。あすは後編、敗北を隠したミッドウェー海戦から終戦までを伝える。

裏千家 千玄室さん(102)死去

元特攻隊員として平和活動にも尽力した茶道裏千家の15代家元、千玄室さんが亡くなったことがわかった。102歳だった。誰も逆らえない軍隊で、出撃を待つ基地で開いた茶会では10代、20代の仲間たちと「お母さん」と叫んだそう。2年年前のインタビューでは「戦争がいかに人類を堕落させていくか。戦争を止める気持ちを皆が持ってくれたら」などと語っていた。

大越健介は「平和の『和』が意味する和らぎの心こそ大事だと、世界に伝え続けた人生だった」などとコメントした。

(気象情報)
気象情報

テレビ朝日屋上の中継映像を背景に、全国の天気予報を伝えた。

(スポーツニュース)
盟友対決 古巣で光る「二刀流」

エンゼルスタジアムでエンゼルスとドジャースが対戦。ドジャースの大谷翔平は今季9回目の二刀流で出場した。1回表に大谷はバッターとして3塁打を打ち、12試合連続ヒットをマーク。その裏にはピッチャーとして盟友のマイク・トラウトと対戦し、三振に打ち取った。4回の二度目の対決でも三振を奪ったが、5回途中4失点で降板した。ドジャースはその後逆転負けで首位陥落し、あさってからはパドレスとの首位攻防3連戦に臨む。

苦戦中 嫌な流れを「一刀両断」

カブスの鈴木誠也はブルージェイズとの試合に出場。8回のチャンスでタイムリーを放ち、5試合ぶりの打点をあげた。

第9日(2回戦)

夏の甲子園は大会9日目。広陵高校の辞退によって、津田学園が3回戦に進出をしている。第3試合では春夏連覇を目指す横浜が滋賀の綾羽と対戦し、松坂大輔が取材をした。第2試合では沖縄尚学のピッチャー2年生コンビが活躍した。

2年生コンビvs鳴門打線

第107回全国高等学校野球選手権大会2回戦で、沖縄尚学(沖縄)と鳴門(徳島)が対戦。沖縄尚学先発の新垣有紘は、1回のピンチを連続三振で切り抜けた。2回に沖縄尚学はタイムリーヒットで先制すると、6回に継投に入りエース・末吉良丞が登板。末吉は4イニングを投げ5奪三振で、今大会13イニング無失点の好投を見せた。2年生コンビで完封した沖縄尚学が、2年ぶりの3回戦進出を決めた。

高校野球 名将解説 「沖縄尚学2年生コンビの「投手力」」

夏の甲子園準優勝2回、八戸学院光星監督の仲井宗基さんは、勝負のポイントに鳴門の4番・稲山壮真との対戦をあげた。特にエース・末吉良丞のピッチングを称賛し「ここ1番の集中力、ボールの強さはさすが」などとコメントした。

プロ顔負け!人生1番!

2回戦で仙台育英(宮城)と開星(島根)が対戦。仙台育英はショート・砂涼人とセカンド・有本豪琉の1年生コンビが守備で躍動。プロ顔負けのグラブトスで、無駄のない流れるようなプレーを披露した。仙台育英は8回にホームランで開星を突き放し、3回戦進出。

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