日銀短観は代表的な指標とされる大企業の製造業の景気指数が2期連続改善した。大田区にある髪の毛より細い金属を加工できる企業では従業員6任で半導体の検査装置の部品などを製造しており円安を追い風に1月~8月の売上は約30%増となり、1年ほどの間に月給を計10%増となった。一方で日銀短観で中小企業の製造業はマイナス5%と前回と変わらない結果となった。福岡に拠点を奥運送会社ではトラック約250台を保有しているが燃料の軽油の価格が高騰し重荷になっているという。取引先と交渉し運送料を引き上げてもらい今年度はかろうじて黒字となった程度だが波瑠には平均75のベースアップに踏み切ったという。原油価格の上昇だけではなく中国経済の減速も懸念され運賃上昇を中小企業にも広げられるかが課題となっている。