今葬儀料金をめぐりトラブルが多発している。昨年度国民生活センターに寄せられた葬儀料金に関する相談件数は987件と過去最多を更新している。相談の多くを占めるのが予定より高額の料金を請求されたというもの。先月父親を亡くしたAさんは、亡くなる3カ月ほど前に遺族のみで葬儀を行う家族葬の見積もりを請求した。その際の見積もりは33万円だったが、父親の死後、当初の見積もりには含まれていなかったお花や仏具など追加料金が発生。結局見積もりの2倍となる66万円の請求を受け支払うことに。今年4月に義父の葬式を行ったBさんは、1日葬12万円からというネット購入を見て見積もりを依頼したところ、ケチらない方がいいという説明を受けながら話が進み最終的な見積額は130万円という金額に。結局Bさんはこの葬儀社をキャンセルし別の葬儀社へ依頼し約60万円で葬儀を行った。消費者支援機構関西の松尾善紀弁護士は、故人の方も喜ぶなどそういったところにつけ込まれる、契約書にサインをしてしまったら高いからお金を返してほしいなどは言えなくなってしまうと話した。