茨城・二所ノ関部屋で行われた新大関・大の里の大関伝達式。口上は「大関の地位を汚さぬよう唯一無二の力士を目指し相撲道に精進いたします」。師匠・二所ノ関親方(稀勢の里)の2011年11月の大関伝達式の口上は「大関の名を汚さぬよう精進します」。弟子の大の里もこれを継承し短い言葉の中に大関としての覚悟を示すものとみられる。大の里は2度の優勝で史上最速の大関昇進。五月場所で史上最速優勝(初土俵から7場所で優勝)。九月場所で史上最速の大関昇進(2場所ぶりの優勝)。今月23日の会見では石川県が大変な状況で土曜日に被害があって、絶対土曜日に優勝を決めたいと思っていたし、僕の話題で元気づけたいと話した。大関昇進の目安は三役(関脇・小結)で直近3場所が33勝以上。3場所で34勝し、今日昭和以降最速の初土俵から9場所で大関昇進が決まった。初土俵は去年の七月場所。そこからわずか4場所で入幕。今年の五月場所で史上最速で優勝。九月場所で2度目の優勝となった。大の里は髪の毛が伸びるのが追いつかず、史上初の“ちょんまげ大関”となる。三月場所ではざんばら髪、五月場所で初まげ。本来、十両以上の力士は“大銀杏”という髪型にするが、これを結えるほど髪は伸びていないという。