上位2人がパリ五輪代表内定となるMGC。国立競技場発着となったこの競技では鈴木健吾など注目選手が次々と途中棄権する波乱の展開となった。スタート直後から大逃げに走ったのは今回は130回目のマラソンである川内優輝。27キロ付近では2位と40秒以上差をつけトップを独走する。元日本記録保持者の大迫傑が動き出しペースをあげて2位集団を引っ張った。35キロ付近で2位集団が先頭の川内を捉える。さらに動きを見せたのはオーストラリアの大会で優勝した小山直城である。残り3キロ過ぎでラストスパートをかけた。2位の赤崎とともにオリンピックの切符を手にした。同じコースで行う女子のレースも男子の後方の10分後にスタートし出場最年少の鈴木優花が東京五輪8位入賞の一山麻緒との競り合いを制し初優勝であった。2位の一山は2大会連続の出場である。