大阪公立大学客員准教授の馬渕磨理子客員准教授による解説。馬渕准教授は「自由貿易のルールを無視した極めて異例の事態。輸出を止め、輸入も締めだすというニ正面作戦になっていて、中国国内にもネガティブな影響が出てしまう可能性もあるがそれでも、日本に屈服を迫る政治的メッセージを優先したとみるべき。」と中国の方針を指摘。。もし仮にレアアースの輸入が3カ月止まっただけでおよそ6600億円の経済損失があるというような試算もある。中国のレアアースが世界のサプライチェーンを左右するだけではなくて強力な外交カードにもなっている。中国は、レアアースの精錬の世界シェアの9割を握っている。つまりどの国で採掘しようとも環境を度外視した精錬できるような中国に世界は依存している状況だ。しかし馬渕准教授は「こうした圧力があっても日本は自立への道を選ぶ必要があると思う」と指摘。東京からおよそ1900キロメートル離れた南鳥島沖の海底にはおよそ1600万トンものレアアース泥が眠っていて日本の需要の数百年分を賄えるとされている。次の日曜日からいよいよ探査船「ちきゅう」による世界初の深海レアアースの試験掘削が始まる。しかもこのレアアース泥は放射性物質が少ないとされていて中国に頼らずに日本で採掘から精錬まで完結できる可能性があるといわれている。一方、本当に採掘できるのかという技術的な課題や採算は取れるのかというコストの問題初めての試みハードルは高い。馬渕准教授は「それでも南鳥島沖のレアアース開発を国家安全保障の最優先事項として加速させるべき。世界は今、資源を奪い合うフェーズに入っている。日本は資源を人質に取られる国から自前で資源を持つ国に脱皮できるか今回の危機をきっかけに強い日本へと生まれ変わる国を挙げた覚悟が必要だ」とコメントした。
