リハビリの様子を写真に撮ることでケガなどの回復を実感してもらおうという活動を取材。整形外科医の山本夏希さん。元々趣味で写真を撮っていた山本さん。診療や手術の傍ら4年前から希望した患者の写真を撮るようになった。山本さんは「リハビリを頑張られているところを自分でも見てほしい。頑張っている自分ていうのを自分自身で認めてあげて前を向いてほしいなって思いがあって」などと話す。きっかけは山本さんが主治医として担当していた90代女性との出会いでした。足の骨折に落ち込み始めはリハビリに消極的だったという。しかし写真を撮るにつれ驚くほどの変化があった。山本さんは「写真で撮るっていうパワーってすごいなっていう風にその時すごく感じました」などと話す。女性はその後順調に回復し退院することが出来た。写真の可能性を感じた山本さんはこれまで約50人・2000枚以上の写真を撮ってきた。山本さんは撮影中も積極的に声をかける。患者もカメラを意識することで頑張れるという。山本さんは「写真というツールを使ってアプローチすることであったかく寄り添っているようなイメージで喜んでいただいたりとかモチベーションが上がってるような感じになってくださる方も多いかなと思ってます」と話す。写真にリハビリの質を向上させる力があるのでないか?そう考えた山本さんはこの取り組みを広げるため写真の効果を科学的に確かめる研究を始めた。患者の協力を得てリハビリ中に脳波計を装着してもらい測定した脳波をAIで解析。写真を撮ることによる脳波の変化を確かめる。山本さんは”写真の効果を科学的にも証明しリハビリやほかの医療現場など、より多くの患者に届けたい”と考えている。