参院選の投開票まであと3日。野党の政策や課題をフカボリ。選挙戦の初日、立憲民主党の野田代表は田んぼに囲まれた農村地を選んだ。地方の農村地域は自民党の岩盤支持層が多い地域、立憲はこの自民の牙城を切り崩す戦略。力を入れるのが農業票の切り崩し。黒岩議員は米生産者が小泉農水相のコメ政策について、消費者重視だとして生産者が不満を持っていると感じている。立憲は不満の受け皿になることで農業票を切り崩す狙い。小川幹事長が演説で強調するのは政権選択。16年前に政権交代を実現したとき、期待と熱気で溢れていたが、支持者でさえ当時のマイナスの印象が残っている。2009年の政権交代直前、当時の民主党の支持率は自民党を上回った。今自民党の支持率も下がる中、立憲の支持率も6%にとどまっている。日本維新の会の牙城・関西では多くの人が吉村代表に握手や写真を求めていた。本拠地の大阪では岩谷幹事長が炎天下の中でチラシを配る。大阪の現有2議席を目指し絶対に負けられない。ホームグラウンドにも関わらず盛り上がりには欠けていた。4年前、維新は衆院選で11議席から41議席に躍進したが、去年の衆院選では比例票が約300万票減少。先月の東京都議選では議席を獲得できず、世論調査で支持率はわずか2%。大阪・関西万博の費用が膨らんだことや政府予選に賛成したことなどに批判的な声がある。関西以外で支持が定着しないことはかねてからの課題。維新の金村議員、選挙区がある神奈川では維新は浸透していないという。共産党の課題は支持者の高齢化。共産党の比例代表の得票数は2014年は606万票だったが、その後は右肩下がりで去年の衆院選では336万票と10年でほぼ半減した。そこではじめたのが若者向けの発信強化、ショート動画での発信に力を入れている。80年の歴史をもつ社民党。かつて総理大臣を輩出した老舗政党。参院選の結果次第で国政政党でなくなる危機に直面している。