物流の2024年問題。日本郵便と西濃運輸は業務提携を結ぶことで基本合意し、“幹線輸送”と呼ばれる、集荷や配送拠点を結ぶトラックの長距離輸送を共同で行う検討を進める。“幹線輸送”を担うトラックは、両社合わせて1万台規模となり、全国での共同輸送を想定している。物流業界では先月から時間外労働の上限規制の適用が始まり、ドライバー1日の拘束時間は原則13時間までとされている。このため、従来は1人のドライバーが1日で運んでいた東京~大阪の場合、2日かけて運ぶか、2人のドライバーが中継拠点で交代するリレー形式で運ぶ必要があるとの試算もある。一方、国土交通省の調査では、トラックに積載可能な量に対する実際の積み荷の量は40%に留まっており、積載率の引き上げが業界全体の課題となっている。