備蓄米をめぐっては、ファミリーマートが明日から東京、大阪の一部店舗で発売する。1キロ税込み388円。また審査を通過したセブン-イレブンは、入荷から最短3日で2キロ税抜き800円前後で販売。結果待ちのローソンは入荷から最短3日で1キロ税込み389円、2キロ税込み756円で販売する方針。ファミリーマートはきょうから、購入頻度が高いアプリ会員を対象に、おにぎりの割引回数券を販売。セブン-イレブンは来週水曜日から4日間限定で、一部のおにぎり、すしを対象にセールを実施する。通常価格が183円までの商品を108円で提供するなどする。ローソンは来月以降、「ヴィンテージ米おにぎり」を税抜き120円程度で販売。備蓄米を含まない2023年産以前のコメを使用していて、古いコメを少量だけ試したいというニーズに応えるとしている。スーパーでのコメの平均価格は先月19日~25日は4260円と、3週間ぶりに下落した。前週比25円下がった。コメ農家から消費者に届くまでに2つのルートがある。1つ目のルートが、JAなどの集荷業者を通すもの。大口の契約で長期契約なので、価格が安定しやすい。例えば2024年産米は相対取引価格、ことし4月の平均が2万7102円。対してもう1つのルートが、JA以外の業者を介して行うもので、少し少なめの単位での取引で、売り手と買い手で自由に価格を決めることができる。そのため価格の変動幅が大きい。米穀データバンクの担当者は「玄米60キロ当たりの市場価格が下落した。先週4万円台後半だったものが、今週4万円台前半になった」と話す。このスポット取引は全体の約1割に当たる。