ことしに入り証券口座のサイトにログインするためのIDやパスワードなどの情報が盗まれ、株を勝手に売買される被害が急増している。金融庁によると、先月までに確認された不正な取引は5958件、売買額は5000億円を超えている。被害にあった大阪に住む60代の女性。NISAなどで保有していた株を全て売却された後、身に覚えのない中国企業の株の取引を繰り返され、200万円余の損失が出ていたという。取引に利用していたパソコンを調査会社が解析。証券会社になりすましたニセのメールが見つかった。メールで偽サイトに誘導するフィッシング詐欺と呼ばれる手口で情報が盗み出されたとみられることがわかった。被害にあわないために、パスワードを使い回さない、多要素認証の設定、パスキーの導入、パソコンOSやソフトを最新にする、公共Wi-Fiでの取引は厳禁、メールに記載されたURLをクリックしない、ログインは公式アプリやブックマークした公式ページからアクセス、個人情報の入力は慎重にする、メールを疑う。