今月12日、関西国際空港から飛び立った航空自衛隊のアクロバットチーム・ブルーインパルス。パイロットたちが目指したのは大阪・関西万博が開催されている夢洲会場。ブルーインパルスが万博会場で展示飛行を行うのは35年ぶり。この飛行に特別な思いを抱く1人のパイロットが松浦翔矢一等空尉。大阪出身の松浦さんは15歳から地元の空を飛ぶことを目指してきた。ブルーインパルスの任期は通常3年。今回の万博が大阪で開催されることを知った松浦さんは自分で操縦できる2年目にタイミングを合わせて部隊への配属を志願。本来今年4月の万博開幕に飛行予定だったが、天候不良で急遽中止に。しかし、今年5月、愛知県での自衛隊機墜落事故を受けた飛行見合わせなどにより飛行できない日々が続いた。そんな中でも再飛行を望む声があり、再フライトが決定。一度中止になった飛行が再び行われるのは極めて異例。松浦さんは「リベンジという形で2度目の機械をいただいたので、そこでは必ずいいフライトができるように準備していきたい」と話した。