北海道弟子屈町で昭和の大横綱、大鵬をテーマにした絵画の作品展を開いたのはウクライナ出身の画家ゾヤ・スコロパデンコさん。モナコを拠点に世界各地で活動している。仕事で来日した際、力士に興味を抱き、スケッチを描き始めた。そのうちに存在を知ったのが大鵬だったという。大鵬は1940年、今のサハリンである樺太でウクライナ出身の父親と日本人の母親の間に生まれた。5歳のときにソビエト軍が侵攻する中、北海道に引き上げ弟子屈町で少年時代を過ごした。祖国ウクライナにルーツがある大鵬に縁を感じたスコロパデンコさんは度々町を訪れ絵を書き続けて来た。大鵬の生誕80周年にあたる2020年に弟子屈町で作品展を開きたいと考えたが、コロナ禍の影響で中止に。更に2年後、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった。スコロパデンコさんは”困難を乗り越えて大横綱になった大鵬は同胞を大いに勇気づける存在”という。今回、5年越しに作品展の開催にこぎつけた。
スコロパデンコさんによると、ウクライナでは大相撲の人気は高まっているものの、大鵬のルーツがあるとはあまり知られていないという。ロシアによる軍事侵攻が続く今のウクライナの状況と重なって見えていて、苦難を乗り越えて横綱まで上り詰めた大鵬の姿に祖国の希望を見出していると感じているということ。作品展は北海道・弟子屈町の大鵬相撲記念館で11月1日まで開催される。スコロパデンコさんは来年パリで行われる大相撲の公演に合わせて現地でも作品展を開きたいとしている。
スコロパデンコさんによると、ウクライナでは大相撲の人気は高まっているものの、大鵬のルーツがあるとはあまり知られていないという。ロシアによる軍事侵攻が続く今のウクライナの状況と重なって見えていて、苦難を乗り越えて横綱まで上り詰めた大鵬の姿に祖国の希望を見出していると感じているということ。作品展は北海道・弟子屈町の大鵬相撲記念館で11月1日まで開催される。スコロパデンコさんは来年パリで行われる大相撲の公演に合わせて現地でも作品展を開きたいとしている。