天龍寺の曹源池庭園は、貴族と武士の文化の融合の象徴になった。そんな庭に夢窓疎石は嵐山を見上げる風景を借景として取り入れた。池の畔に佇めば庭の木々が山野稜線にとけあい、大自然に抱かれているよう。春夏秋冬うつりかわる嵐山の心をつなぎ静かに自分を磨き続ける。そんな庭の歴史を物語る一枚の絵図がある。天龍寺の境内図の応永釣命絵図は渡月橋や桂川にいたるまでそのすべてが天龍寺だったことがわかる。火災や幕末の混乱で今の敷地になる前は、その10倍の広さがある巨大寺院だった。曹源池庭園の借景あ栄華を極めた当時の面影を今に伝えている。
住所: 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
URL: http://www.tenryuji.com/
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