鹿児島市の平川動物公園で絶滅危惧種に指定されているアマミトゲネズミの繁殖に成功し、5匹の赤ちゃんが誕生した。アマミトゲネズミは奄美大島だけに生息する夜行性のネズミで、体長約10cm、体重約120gの夜行性のネズミで、毛が硬く高くジャンプして外敵から逃げて身を守るのが特徴。平川動物公園によると、今年4月26日に1匹の母親の出産を確認していたが、その後オス3匹とメス2匹の計5匹が大人の体重の半分の60g程に成長し繁殖しているのが確認された。アマミトゲネズミは土地開発や外来種の影響で生息環境の維持や種の保全が難しくなっていることから、「トゲネズミ類生息域外保全実施計画」の対象動物で、国内7カ所の動物園で繁殖の研究が進められている。平川動物公園では2022年から飼育を始め、2023年から繁殖に向けて取り組みを進めており、繁殖の確認は初。