サンマの漁業者で作る全さんま(全国さんま棒受網漁業協同組合)によると去年、県内で水揚げされたサンマは7421トンだった。前の年の4924トンと比べて1.5倍ほどに増えた。漁港別では女川港が3765トン、気仙沼港が3656トンだった。前の年より増えた理由について全さんまは、日本に比較的近い海域で漁場が形成されたことや国際的な漁獲量の規制強化により中国や台湾の漁船が早くに漁を終えたことなどが上げられるとしている。一方、去年の県内の水揚げ量は過去10年で最も多かった2014年の5万1278トンと比べると14%ほどにとどまっていて全国的にも低い水準が続いているという。全さんまの担当者は「全国的な不漁を脱したとはいえず手放しでは喜べないが、このまま水揚げ量が回復していってほしい」と話していた。
住所: 宮城県牡鹿郡女川町宮ケ崎字宮ヶ崎地先1