宮城・女川町は震災で800人以上が亡くなり、家屋の7割ほどが全壊した。津波で横倒しとなった施設の側に「還暦以上は口を出さず」という復興に向けたキーワードが記されている。このキーワードについて町の担当者に話を聞くと、今後の町をつくり支えるのは若者なので復旧・復興も若者に任せるとのことだった。町がこの方針を掲げたところ県外から移住する若者が現れた。8年前に移住してきたという岩部莉奈さんはまちづくりのNPOに就職し、現在は移住体験プロジェクトの運営を任されているそう。町の活性化に奔走する岩部さんは「還暦以上は口を出さず」というキーワードについて、若い世代にバトンタッチしつつ上の世代がサポートしてくれるため下の世代が輝けているなどと話した。