- 出演者
- 片山千恵子
オープニング映像。
今回のテーマ「東日本大震災14年 若い力がつなげる」。俳優の箭内夢菜さんは福島県の出身で小学生の時に震災を経験したそうで、同世代が福島県内で頑張っているので応援したいなどと話した。また箭内さんは福島の食材のPR活動なども行っているとのこと。今回のキーワードは「今だからこそ伝えられる」「学ぶことが復興に?」「移住が後押しする!」の3つ。
5mを超える津波に襲われた蒲生地区では地域住民と児童500人以上が小学校の屋上へと避難した。今回番組に出演した4人は無事だったものの、全員自宅を失ったそう。震災から4か月後には別の小学校の教室で授業が再開された。現在4人は当時の経験から銀行員や警察官などそれぞれの道を歩んでいる。
箭内さんは震災当時何もできなかったからこそ、大人になった今できることをしたいという思いは素晴らしいなどと話した。震災から14年、記憶の風化が言われる中で防災教育として伝えることが大切などと話された。
震災を経験していない若い世代が語り継ごうとしている。高校3年生の板谷美空さんは津波で多くの人が亡くなった釜石市鵜住居地区で去年から語り部を始めた。震災の経験がない自分が伝えられるのかと葛藤もあったそうだが、震災の話を聞く中で備える大切さを伝えようと考えたとのこと。
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- 鵜住居地区(岩手)
箭内さんは、若い世代が伝えることで耳を傾ける人も多いと思うなどと話した。佐藤さんは語り部として伝える際には体験者を深く知ることが大事などと話した。震災の伝承をする若者は次々と生まれている。中学1年生の阿部実奈さんは「みやぎ東日本大震災津波伝承館」でボランティア解説員に認定されたそう。現在この伝承館では小学生から大学生まで8人のボランティア解説員がいるとのこと。
川内小中学校で行った課外授業を紹介。内容は3班に分かれて村で活躍する人を訪ねるというもの。1班が訪ねたのは農業を再開した人。坪井利一さんは35年前にタラの芽栽培を始め、村に広めてきた。原発事故後は一時避難するも農業再開のためいち早く村に戻り、現在では震災前よりも収穫量が増えているとのこと。坪井さんは川内村を活気のある村にしたいと頑張っているなどと話した。2班は村で親しまれている野球について探る。川内村では毎年お盆に「盆野球」という大会を開催していて、77年の歴史を誇る村の夏最大のイベントだそう。川内村体育協会野球部長の遠藤さんは、野球が村民の心の拠り所になる村にしたいなどと話した。
3班は村への移住者のもとを訪ねた。13年前に移住した福塚さんは花の販売やフラワーアレンジメント教室を開催し、店は地域の交流の場となっている。福塚さんは川内村を夢が叶えられる村にしたいなどと話した。村民から話を聞いた子どもたちは川内を知ってもらい活気のある村になるよう自分たちがPRしていきたいなどと話した。
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- 川内村(福島)
箭内さんは、村民の地元が好きな気持ちが感じられたなどと話した。佐藤さんはテレビやネットではなく直接会って話を聞いたからこそ響いたことがあり、現場を学ぶことが復興の出発点になるなどと話した。
視覚障害者用の非常用持ち出し袋の準備について紹介。
宮城・女川町は震災で800人以上が亡くなり、家屋の7割ほどが全壊した。津波で横倒しとなった施設の側に「還暦以上は口を出さず」という復興に向けたキーワードが記されている。このキーワードについて町の担当者に話を聞くと、今後の町をつくり支えるのは若者なので復旧・復興も若者に任せるとのことだった。町がこの方針を掲げたところ県外から移住する若者が現れた。8年前に移住してきたという岩部莉奈さんはまちづくりのNPOに就職し、現在は移住体験プロジェクトの運営を任されているそう。町の活性化に奔走する岩部さんは「還暦以上は口を出さず」というキーワードについて、若い世代にバトンタッチしつつ上の世代がサポートしてくれるため下の世代が輝けているなどと話した。
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- 女川町(宮城)
箭内さんは、音楽フェスなどの人が集まって交流できるイベントを開催することで町を知ってもらえれば若者の移住者が増えるのではないかなどと話した。佐藤さんは地域づくりには持続可能性が重要で、人材が必要となるなどと話した。東京から女川町に移住し、漁業に携わっているという男性など福島県への移住者を紹介。佐藤さんは移住者の多くはつながりを求めていて、移住者は活動を通した自身の成長、地元民は外部の視点による新たな価値観の創造・継続など双方にメリットがあるなどと話した。また被災地に行くことで人生を変えるヒントなどを見つけてもらいたいなどと話した。