- 出演者
- 片山千恵子 団長安田(安田大サーカス) 星野真里
災害時に障害者の命を守る取り組みが全国で進んでいる。能登半島地震では障害者施設に住民が避難した。障害者とともに取り組む防災について考える。
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- 令和6年 能登半島地震
今回のテーマは誰ひとり取り残さない防災。インクルーシブ防災が近年重要視されている。ナビゲーターは福祉防災学が専門の立木茂雄。障害とは何か? 社会の障壁を取り除くことに根本的な対策がある。
能登半島地震では障害のために避難所に入れない人がいた。車椅子の岩坂直志さんは車中泊を決め、わずかな水でしのぐしかなかった。3日後、水分不足などにより膀胱炎を発症。半年にわたって入院した。視覚障害者の大口史途歩さんは避難所でつらい生活を強いられた。
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- 令和6年 能登半島地震金沢市(石川)
個別避難計画の実例を紹介。避難に支援が必要な人の避難計画を事前に作っておく。基本情報を支援する人たちと共有し、マイ・タイムラインにはいつ誰が何をすればいいのか時系列で整理されている。策定状況は全国で約14%。防災と福祉の間に壁がある。障害者と住民がともに考える地域ミーティングを紹介する。
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- 令和6年 能登半島地震
鹿児島・鹿屋市の地域ミーティングを紹介。障害者と高齢者などが避難するために必要な支援を話し合う。山平湊斗さんは難病で食事や排泄などさまざまなケアが必要。家族だけで避難するには限界がある。地域住民たちで具体的な避難方法を考えた。
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- 鹿屋市(鹿児島)
個別避難計画の大事なポイントは、私たちのことを私たち抜きに決めないでということ。地域の人と会って具体的な計画作りをすることが重要。また個別避難計画を生かすために防災訓練が大事になる。
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- 伊勢崎市(群馬)
群馬・伊勢崎市で行われた防災訓練を紹介。指定避難所の体育館に200人が集まった。障害者13人も初めて参加。避難所の問題点を検証してほしいと地区が呼びかけた。障害者が自ら体験することで数々の課題が見えてきた。
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- 伊勢崎市立宮郷第二小学校伊勢崎市(群馬)
避難所で赤いテープとブルーシートをどう使うかを図で解説。配慮が必要な人のために事前に場所を確保する。コーナーは視覚障害者に使いやすい。運営者がいる受付の近くは配慮の提供を受けやすい。靴が散乱しないように靴箱を用意。
聴覚障害者の非常用持ち出し袋の準備について1分間で解説した。
石川・穴水町のグループホーム。20人の障害者が生活支援を受けながら暮らしている。能登半島地震では、100人以上の被災者がこの施設に身を寄せた。指定避難所の集会所が大きく破損し、途方に暮れていた地域住民を受け入れることに。それまで住民のほとんどが、どんな施設か知らなかったという。受け入れの課題は、1.避難スペースの確保。2.感染症対策。施設内にあった防災拠点型地域交流スペースが鍵になった。地震の後、地域と施設の関係に変化があった。
支援は一方的でなく、お互いに助け合う関係が理想。災害はコミュニティをつくる。地域の人たちと事前に防災協定を結んでおくこともポイント。
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- 令和6年 能登半島地震
石川・輪島市で障害者を支援する福祉事業所。責任者の藤沢美春さんは9月の豪雨で自宅が土砂崩れに巻き込まれた。今は職員住宅に避難している。就労支援部門リーダーの刀祢まゆみさんは地震で自宅が大規模半壊。繰り返される災害で無力感に苛まれている。地震後に3分の2の職員が離職し、今後サービスを縮小する可能性もある。
事業者単独の努力では解決できず、行政の支援が必要。被害の大小はハザードではなく、社会がどれくらい無防備かに依存している。
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- 令和6年 能登半島地震
高専防災減災コンテストで優勝した明石工業高等専門学校の取り組みを紹介。防災を考えるきっかけ作りにゲームを開発した。