2025年2月9日放送 10:30 - 11:15 NHK総合

明日をまもるナビ
(148)外国人への防災 どう進めていくか?

出演者
片山千恵子 村雨辰剛 入山杏奈 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。昨年発生した能登半島地震では約4万人の人が避難所へ避難したが、しかしどこに避難をすればよいのか分からない外国人の存在もあった。今回は外国人への防災をどう進めて行くかを伝える。

キーワード
令和6年 能登半島地震
(明日をまもるナビ)
外国人への防災 どう進めていくか?

本日のテーマは「外国人への防災 どう進めていくか?」。外国人の人口は332万人煎るとされ、さらにインバウンドの影響で3686万人の外国人が日本へ訪れているとされる。ゲストとして村雨辰剛さんと入山杏奈さんを紹介。村雨さんはスウェーデン出身でスウェーデンではほとんど自然災害がないため日本にきて初めて地震を経験したという。入山さんはメキシコでも俳優として活躍していて2022年にメキシコでも地震が発生しそれを近くでみて怖いと感じたという。今回のナビゲーターは外国人地域防災を研究する飯塚明子さん。、まずは「能登半島地震 外国人被災者」を伝える。

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みんなで筋肉体操インバウンドスウェーデンメキシコ令和6年 能登半島地震
能登半島地震 被災した外国人

古くから漁業で盛んな石川・蛸島町。この漁港では20人ほどインドネシア人の若者が働いていて、過疎化が進む中20年ほど前から外国人の力を借りて漁業に取り組んでいる。若者たちは港近くで寮暮らしをしていたが能登半島地震で生活が一変した。地震発生直後、避難するがどこへ避難すればよいのか分からず、さらにパニックのため殆どが裸足で逃げ惑っていた。当時その場にいたロベルトさんは仲間の中には寮に戻ろうと話す人もがいたがアラームで津波と言っていたことから津波が来ると思って山へ避難した。避難する時に山の片隅に遭ったがハザードマップだったが何のための地図化は理解していなかった。また同僚なども被災して支援を受けられる状態ではなくさらに避難所では自分たちが住む場所の担当の避難所ではないなどのトラブルもあったという。

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令和6年 能登半島地震蛸島町(石川)
能登半島地震 外国人の被災者/外国人アンケート 防災への意識は?

VTRを振り返り、どうしても情報弱者になってしまうや地図も漢字ばかり読めないのとか共感できるなど話した。現在ロベルトさん達は石川県のインドネシア人への支援者がサポートを受け、多くは蛸島町の復興を手伝っている。ハザードマップについて知らない外国人は多く、ある留学生へのアンケートでは全体の75%の人が知らないと回答した。この結果について災害経験少ないことも要因の一つで日本に来てから災害に遭った留学生が多いという。そこで飯塚さんは宇都宮大学で「留学生と防災まちあるき」という取り組みを行っている。留学生が住んでいる町の災害リスクを知ってもらい避難経路などを地域の人と交流しながら知ってもらうという。

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イスラム教ハザードマップ宇都宮大学蛸島町(石川)
留学生と防災まち歩き 地域のリスクを知ろう

2024年12月宇都宮大学 国際交流会館で防災のイベントが行われた。イベントでは留学生などが地域のリスクや防災の知識について学んだ。

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国際交流会館宇都宮大学
冠水時に避難するには?

「Q.大雨で河川が氾濫 冠水した道を歩いて避難するときあると便利なのは?」が出題。正解は「傘」。POINTは「傘をつえのように使い足元の安全を確認する」「水深が深いと 長靴は危険 水が入り脱げやすい」「避難時は履き慣れたスニーカー」。

留学生と防災まち歩き 地域のリスクを知ろう

大きな災害が起こると、通信制限がかかり、携帯電話や固定電話がつながりにくくなる。一方、公衆電話はこうした通信制限がかからず、つながりやすい。停電時も通話可能(テレホンカードは使用不可)。

知っておこう!公衆電話

「Q.小銭やテレホンカードがなくても公衆電話からつながる番号は?」が出題。正解は「119」。POINTは「公衆電話の緊急通話 119 消防・救急の連絡」「公衆電話の緊急通話 110警察 118海上保安」。天気予報サービスは2025年3月31日をもって終了となる。

留学生と防災まち歩き 地域のリスクを知ろう

一行は宇都宮市立陽東小学校の校門を訪れた。宇都宮市立陽東小学校は洪水が起きたときの避難場所という。

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宇都宮市立陽東小学校
避難場所と避難所の違い

「Q.避難場所と避難所 その違いは?」が出題。正解を発表。避難場所は「災害のリスクから命を守るために緊急避難する場所」。避難所は「災害で自宅に住めなくなった人が一時的に共同生活を送る場所」。

1分 防災の知恵

雪道の歩き方を紹介。歩幅は小さく、軽くひざを曲げて靴の裏全体をつけて歩く。イメージは「ペンギン歩き」。ポケットに手を入れて歩くと転倒した時に大怪我につながる。リュックサックを利用し、両手は自由にして、撥水性・防水性にすぐれ底に深い溝のついた靴を選ぶと良い。お尻から滑るようにし、手袋・帽子を着用しておくと、転んだ時の衝撃を和らげてくれる。

訪日観光客の増加 防災対策は?

日本政府観光局によると、訪日外国人は3686万人と最高を記録した。このあと、ホテルの避難訓練について紹介する。

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国際観光振興機構
訪日観光客の増加 ホテルの避難訓練

2023年11月千葉・中央区のホテルで火災を想定した避難訓練が行われ、外国人留学生に宿泊客役をつとめてもらった。英語のアナウンスは訓練に合わせて用意。スタッフは消火に失敗したという設定で外国人宿泊客の避難誘導を行った。この日、英語での呼びかけも導入。ジェスチャーでの誘導も行った。なお、当時は案内板の表記が日本語のみという問題もあった。

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ホテルポートプラザちば中央区(千葉)
訪日観光客の増加 言葉の壁を超えるには

言葉の壁がある。避難の認識について、日本人は避難所に逃げると考えるが、外国人観光客は日本国外に脱出するものと考える人もいる。観光庁ホームページには、訪日外国人観光客用に災害時に役立つツールなどの情報を掲載している。また、翻訳アプリは必ずしも万能ではないので注意が必要。NHKの国際放送局でも「がいこくごの 生活と防災の情報」のHPで情報を提供している。音声データはダウンロードが可能。

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観光庁
地域に貢献 外国人の消防団員

尼崎市の自動車部品会社で働くベトナム人のハー・タン・チュックさんは9年前に来日し、現在は「特定技能」の在留資格で働いている。チュックさんが職場の仲間たちと参加しているのが消防団の活動。災害に備えて月に数回訓練をするほか、地域の防災意識を高める取り組みにも積極的に参加している。防災イベントでは応急処置クイズやAEDの講習で指導にあたった。日本語が第一言語ではないからこそ、チュックさんは簡単なことばでゆっくりと説明した。ベトナム人の友人たちも子どもを連れてイベントに参加した。

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尼崎市立園田小学校尼崎市防災センター尼崎市(兵庫)
地域に貢献 外国人の消防団員/外国人への防災 どう進めていくか?

外国人の消防団員は増えているという。

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メキシコ令和6年 能登半島地震
(エンディング)
高専防災減災コンテスト 沖縄工業高等専門学校

第3回 高専防災減災コンテストが開催され沖縄工業高等専門学校が入賞。開発したのはAIカメラなどが取り付けられたヘルメットでカメラが建物を捉え、被害状況などを分析、ヘルメット同士で情報が共有され、さらに簡単に操作ができるようにしている。今後は小学校で使用してもらい今後の参考にしていく。

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沖縄工業高等専門学校第3回高専防災減災コンテスト

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